「事件は現場で起こっているんだ」は20年前に大ヒットした映画の名セリフですが、今は「事件はスマホで起こっている」と言います。
デジタル犯罪から守る方法を佐々木成三著「あなたのスマホがとにかく危ない」を参考に考察していきます。
スマホを落としただけでこんなに危険!
映画「スマホを落としただけなのに」はスマホを落としてトラブルに巻き込まれる恐怖を描いていますが、現実にも犯罪に巻き込まれる可能性があります。
なんと東京都内だけで、2018年スマホを紛失して出てこないままの件数が約10万件です。
スマホは個人情報の塊のようなもので、
落としたスマホをそのまま悪用されると、
・クレジットカードや電子マネーのキャッシュレス決済の悪用
・SNSアカウントののっとり
・国際電話・長時間電話之利用
・振り込め詐欺などの犯罪利用
・有料アプリなどの利用
・電話番号・個人情報の売却
・スマホ本体の転売
またスマホにロックがかかっていないと、中身を覗かれたり、監視アプリを入れられたりして、個人情報が流出して、あなただけでなく、関係者にも被害が及ぶのでスマホのセキュリティーは厳重にするべきです。
もしスマホが紛失した場合は、他の端末を使い「スマホを探す」アプリでスマホの位置を特定し、遠隔でロックをしたり、データを消去します。
それでもスマホが見つからない場合は、現在使用しているクレジットカードやキャッシュレス決済の使用を停止して、警察に届け出を出します。
一度、スマホをなくしたらSNSのパスワードは全て変更すべきです。
スマホのセキュリティーを強化する3つの方法
パスワードを見なおす
安易なパスワード設定は、すぐに突破されてしまいます。
数字やアルファベットの羅列は簡単に見抜かれます。
また誕生日や電話番号なども一番に推測されるので危険です。
指紋や顔認証は現状のシステムでは脆弱で信頼性に乏しいです。
また、親しい間柄だと簡単に悪用されるリスクがあります。
パターン認証もZやコやレなどや数字など簡単なパターンもNGです。
できるだけ9つのポイントを使った複雑なものを作りましょう。
夫婦・恋人間でパスワード・パスコードを共有するのも、危険です。
今は順調な関係でもいつ崩れるか分かりません。
昨日の友も今日の敵。
もし、相手が敵に転じた場合、あなたの守りたい秘密が筒抜けになってしまいます。
SIMカードをロックする
SIMカードにロックがかかっていなければ、現在使用しているスマホ上でのパスワードを厳重にしていても、カードを抜き出して、違う端末で差し替えれば、簡単に本人になりすまして使用されてしまいます。
SIMカードのロックは絶対必要です。
それぞれスマホの設定でSIMカードにパスワードを設定してロックしておきましょう。
ただしそれぞれのパスワードを自分が忘れてしまうと、数回間違えるとロックがかかってしまいます。
そうなると、キャリアの問い合わせに連絡しないといけません。
それぞれのパスワードは厳重にメモを残して起きましょう。
しかし、そのメモを見られてしまうと、元も子もありませんが……
そのメモも人には分からない場所に隠しておく必要があります。
プッシュ通知への対策
パスワードを設定してもロック画面にLINEなどの通知が表示されると情報を知られてしまいます。
とくにSNSなどの二段階認証がロック画面の上に表示されると厄介です。
スマホの通知設定を画面が表示されないに変更しましょう。
SNSの利用は十代の中高生が一番危険!
今や中学生は7割、高校生ではほとんどがスマホを所有して、そのほとんどがなんらかのSNSで画像投稿しています。
年齢が上がるほど、とくに女子の方が自らの顔出しにも抵抗がなくなるようで、【女子高生】【自撮り】で検索すると、次々と画像が現れます。
これがネットストーカーがはびこる温床になっています。
制服を着ている女子中高生がSNSに投稿すると、まず全国の制服が紹介されるサイトで検索され学校が特定されます。
過去記事で彼女の行動範囲が特定されて、たちまちストーカーの餌食になってしまうのです。
SNSのアカウントに鍵をかけていないと、女子生徒の画像ばかりを集めたサイトに転載され、それを見つけた加害者がSNSとネット検索のみで通学路を調べあげます。
佐々木成三氏は安易な投稿が増えてしまう原因は、
・SNSが公共の場所であると言う認識の欠如
・他人に認められたいという承認欲求の強さ
が原因だと言います。
また、うっかり投稿してしまった文章・画像が思わぬ炎上騒ぎになることもあります。
「現実でもやっていけないことはSNS上でもやってはいけない」と心がけることが大事です。