急増する後妻業に狙われやすい人独居老人とは?

 

黒川博行さんの「後妻業」は映画やドラマになって話題になりましたが、最近は探偵業界でも後妻業案件を扱うケースが急増しています。

今まで調査してきた中で狙われやすい高齢男性の特徴を紹介します。

 

 

財産を持っている成功者である

 

ドラマでもそうでしたが、ターゲットは独身の資産家です。
当然ながら、財産を持っているから狙われます。
高齢独居男性でも、お金をもっていない人の後妻に入ってもなんのメリットもありません。
財産を持っていても、普通の人と変わらない質素な生活をしている人は端から見ても誰も気がつきません。

 

相手の女性を探している

 

後妻業というだけに、独身男性は長年連れ添った妻と死に別れしているケースがほとんどです。
現在70歳前後の年代は一度は結婚している人が大多数です。
しかも、二十歳そこそこで結婚している場合が多いのです。
70代で死別したとして、実に50年間も、常に傍らに世話をしている女性がいたことになります。
世話する女性がいるのが当たり前の世代が、傍らに女性がいない渇望感は計り知れません。
晩婚化し生涯独身の男女も多い現代の現役世代とは、比べ物にならない位、
「女性がいないと生きていけない」
人が多いのです。

蛭子能収さんは「ひとりぼっちを笑うな」という著書でも分かる通り、孤独を恐れないキャラで有名です。
蛭子さんは50代半ばで、最初の奥さんを病で亡くします。
30年以上も一緒に暮らした奥さんを亡くし、その時だけは孤独に襲われ、手当たり次第に女性にアタック。
しかし、全部断られ、最終的には雑誌で再婚相手を募集し、現在の奥さんと知り合いました。

後妻業の人にとっては相手を探す努力をする必要がありません。
次の伴侶を求める男性は、社交の場やお見合いパーティーや結婚相談所など、出会いのチャンスを求めて行動しているのです。

逆に伴侶と死別しても、行動しない人には出会いもないかわりに後妻業の被害に遭う危険もないでしょう。
どちらが幸せなのでしょうか?

 

友達がいない

 

えてして1代で成功した人は孤独です。
もとは極貧の環境だったので、1人成功すると元いた環境の人たちとは浮き出ています。いつまでもその環境にいると、金をむしられてしまいます。
とはいえ、もともとの富裕層には相手にされません。自分も引け目を感じて近づかないのです。
当然、サラリーマンとは価値観が180度違うので話が噛み合いません。
なかなか本音を話せる人がいないのです。
そのストレスのはけ口が家族に回りDVやモラハラに発展するケースがあります。

 

遊びを知らない

 

友達がいないとも関連しますが、成功した人は人が遊んでいる時に、我慢して人の何倍も働いた人が多いです。
そのためいざ成功しても、遊びを知らない人が多いのです。
かといって現役時代に遊びを知ると、コツコツ貯めた財産が目減りしてしまいます。
遊びを知らないまま気がついたら年をとっていた感じです。
奥さんの手前、適度に女遊びをするということもなかったので、適当に女性と交際することができません。
やはり、異性交友=結婚と結びついてしまいます。

 

子供との関係に距離がある

 

一代で成功した人は、0から築き上げたことに絶対の自信を持っています。
それが、時代が変わって経済が下降してもその自信だけは揺らぎません。
一方、得てしてそんな人は家庭の中では暴君です。
その犠牲者がまず妻です。
夫が成功した影では仕事をサポートする肉体的苦労もありますし、社会の外では頭を下げる夫のストレスのはけ口にもなり、経済的に不安定な場合はお金の苦労もしたでしょう。
妻の方が先に亡くなった原因の一端は夫の態度にもあるのかもしれません。
もう1つの犠牲者が子供です。
子供にしても、絶対的成功者の父の下では何をしても父のおかげと言われます。
ずっと父に頭が上がらない状態になります。
父と子の間を取り持っていてくれた母親がいなくなると、さらにその距離が遠くなってしまいます。

 

子供に配慮した財産分与を考えていない

 

先祖代々から資産がある家計は、自然と財産を子孫に残していく手段や文化が継承されていて、自分の死後も財産分与でもめたり、相続税の支払いで困らないように配慮しています。
しかし、一代で財をなした人は「自分で稼いだものは全部自分のもの」という意識が強く、死後の相続対策に無頓着な場合が多いようです。
子供や孫が自分の財産に手をつけるのを警戒しています。

子供にしても自分の父親がどれくらい資産を持っているか把握しきれず、死後の相続がどうるか分からず戦々恐々としているようです。

結局のところ、全ての通帳・財産の権利や書類は自分が保管しているので、もし後妻業に入られたら、根こそぎ持っていかれてしまいます。

後妻業の女性にしても、親子関係がギクシャクしていたり、希薄な方が男性のふところに入りやすいのです。

 

外面がいい

 

妻子どもに厳しい態度で接している反面、外では仏のような顔をしています。
上っ面は親切なので、外の評判は最高です。
マツモトキヨシを創業した松本清さんは、後に息子さんである松本和那さんにこう言いました。
「わしは尻に化粧をしない」
妻子はお尻と言うワケです。
外ではいい顔をしているが、見えるわけでない家庭は省みません。
引退しても妻もいなければ、家庭にも居場所はないでしょう。
居心地が悪いので、外に外に出ていくようになる。

まとめ

このように、後妻業に狙われやすい人はうってつけな条件が揃っていると言えます。
依頼主は当然、独居独身男性の子供たちです。
後妻業女性を調べると、たいがい叩けば埃が出てきます。
女性の本性を知ると、なくなく男性はその女性との関係を断ち切ります。
しかし、その後は精気を失ったように、萎れてしまいます。
調査をしてよかったのか悪かったのか複雑な気持ちになります。