芸能人や著名人の不倫スキャンダルを見ると、不倫をする人は異常に性欲が強くて、抑えられなくてやってしまうとイメージするかもしれません。
しかし、意外と純粋にセックスだけを目的とした不倫関係は全カップルの20%だとといいます。
これは不倫をしている男女から調査をしたものなので、本音はどうか分かりませんんが、セックスなしの男女関係を不倫に含めると、全カップルの3分の1になります。
つまり、あらゆる男女関係の3分の1が不倫ということになってしまいます。

不倫の心理学なぜ不倫は起こるのか

既存の夫婦関係よりも、不倫関係の方が自分の欲求を満たすのに都合がいいとみなしているのです。

心理学的からみた不倫しやすい人

ある心理学の研究によると、不倫に走りやすい人は……

・親切心や誠実さが欠けている人
・神経症的な人
・自己愛の強い人
・セックスに制限を設けない人
・パートナーに対する責任感がない
・人間関係の満足度が低い
・過去に浮気をしたことがあるか

特に最近の研究結果では最後の項目の過去に浮気をしたか、どうかが重要視されます。
過去に浮気をした人ほど、また浮気を繰り返す傾向があるのです。

不倫原因のセックスの優先度は高くない

不倫原因の調査対象を行うと、男女とも
・感情的な親密さの欠如
・パートナーとのコミュニケーション不足
が優先順位のトップに来て、セックスレスや、セックスへの不満は後回しになります。

・配偶者とのコミュニケーションがうまくいかない。
・配偶者から評価されていない。

ことが不倫にはしる要因になります。
パートナーとの人間関係がうまくいっていないことが、ストレスになり、それで不倫に走って、精神的にも性的にも満足を得て、ストレスを解消しているようです。

夫婦関係が長くなればなるほど、その関係は硬直化しています。
どんなに会話があっても相手に変わってもらうことは不可能でしょう。
それならば、何の努力もいらずにすっと自分と打ち解けられる人の方を求めてしまうのも分かる気がします。

欧米なら夫婦関係の問題を修復するならば、カウンセリングやセラピーも普及していますが、日本ではなかなか浸透していません。

不倫をした方も精神的に追い詰められる

当然、不倫で一番傷つくのは不倫された方です。
パートナーに関する基本的な前提が崩されたことになります。
「パートナーは自分を傷つける存在ではなく、愛や安心感を与えてくれる」
が無くなってしまうと、そこから気持ちを立て直して再構築してくのは難しい
でしょう。

しかし、不倫した方も傷つきます。
げんに配偶者、不倫相手両方に責められ居場所がなくなり命を断った人もいます。
夫婦とも政治家で、妻の妊娠中に不倫をした夫は、妻が出産した病院の前で車に飛び込んで死のうとしたと言います。

夫婦は関係の修復だけでなく、心のケアを長期的に取り組む必要があります。
不倫を経験したカップルはセラピーを持続すると、3分の2は関係の改善を実感します。
逆に言えば3分の1は改善できていないと実感しています。

そんな夫婦はもともと夫婦関係がもう破綻していたか、もう修復不可能なところまで来ているのでしょう。

早く別れた方がお互いのためにいいでしょう。

心理的に別れるのも簡単ではない

離婚届に判を押して、提出すれば夫婦関係は終了します。
とは言え、仮にも一度はお互いに一緒に暮らすことを誓った夫婦ですから、法律上では無関係になっても、なかなか思いを断ち切ることはできません。

分離の苦痛と呼ばれる心理状態に陥ります。
・人間関係の喪失
・これから先の未来への不安
喪失感と共に、もうこれから先いいことなんてないという未来への明るい希望を失ってしまいます。

それでも、個人差はあるでしょうが時が過ぎれば、あきらめがついて新たな道に進めるでしょう。

しかし、人間関係がリセットされても不倫する方は相手が変わってもまた不倫を行うケースが多く、また不倫される方も相手がかわっても、また不倫されてしまうというケースもよくあります。

夫婦関係、不倫の裏に隠されたその人の深層心理にクセがあり、

「今度こそ不倫しない人を選ぼう」

と考えても、結局は同じように浮気グセのある人、あるいは、最初は真面目であっても不倫に走っていったりする場合があります。
不倫する方も同じで、

「自分を立ててくれる優しい人間関係が築ける人だ」と確信しても、時間が経つと前の配偶者と同じにように一緒にいるのがストレスになる相手になってしまいがちです。

相手よりも、自分の心の中に問題がありそうです。
法律的にはもちろん不倫した方に過失があるのですが、心理的にはする方もされた方も同罪のようです。