新しい働き方改革によって、職場、学校など生活、仕事、学習の環境が激変しています。

探偵の主戦場である不倫、浮気の現場もいままでのものとは違うものとなってきました。

実際に探偵が調査にあたったある不倫の調査報告です。

なお、守秘義務のため実際の場所や職業などは変えてあります。

 

探偵は見た ワーケーションの不倫現場

 

全国を移動しながら仕事をする夫を追え!

今回依頼を受けたのはとある地方の38歳の妻でした。

会社員をやめ、webライターとして独立した夫が不倫しているようなので調査して欲しいとの依頼です。

夫は45歳。

もともとは大手企業に20年以上務めていましたが。

業界全体が不況に陥り、リストラの音が自分の足元にもヒタヒタと迫っていました。

そこで、数年前からネット副業で元の職業の特色を活かしたライティングをはじめていました。

クラウドソーシングサイトを経由して仕事を受注するようになっていました。

数年を経て、いつの間にか副業が元の職業の収入の半分になるタイミングで、専業のwebライターに転身しました。

妻は不満でした。

安定したサラリーマンだったはずの夫が不安定なフリーランスに……

一度は離婚の話が出ましたが、妻は承知しません。

現在の家は夫が結婚前に貯めていた貯金で買ったもので、財産分与には入りません。

妻は自宅で絵画教室を開いていて、その家を手放したくなかったのです。

夫婦仲もぎくしゃくした頃、夫はクラウドソーシングサイトが主催するフリーランス合宿に参加します。

合宿先はちょっと都会から離れた地方都市でした。

旅をしながら働くいわゆる【ワーケーション】を推奨する施設でした。
全国各地に拠点があり、月々数万円でどこでも泊まることができます。

 

探偵もワーケーション施設に入って潜入捜査

今回、探偵もフリーライターになりすましてワーケーション施設の会員になり、夫の行動を追跡しました。

ライターを名乗っているので、カメラを提げていたり、ボイスレコーダーを持っていても自然なので、怪しまれることはありませんでした。

大きな組織に所属している設定だと、後で確認される怖れがありますが、フリーランスはTwitterで架空のアカウントを作る程度で手間はかかりません。

夫はそこではじめて移動しながら仕事するノマド生活を知ります。

ワーケーション施設で生活しながら起業し、株式会社を設立している人もいます。

そこで、都市から田舎にIターンやUターンを推奨するwebサイトの記事を依頼されて、本格的に地方に移動しながら仕事をする生活に入ります。

不安定な収入に会うとお金のことしか言わない妻の顔を見ないですむので、ますます地方取材の仕事にのめりこむようになります。

また、土地土地ではまだ20代30代でIターン・Uターンで地方移住している人もいます。

その中にも当然女性もいたのです。

夫は地方にIターンした30代の女性と交際していました。

30代女性は夫の依頼先の社員で、一人で地域と会社との橋渡し役です。

仕事のやりとりがほぼリモートで進む中、2人だけが現実に打ち合わせをする関係です。

2人の距離が縮むのには時間がかかりませんでした。

もともと田舎で、他人の目はあまり気にせずに、彼女のアパートに泊まったりと逢瀬を重ねます。

そこへ来るには月1回一週間ほどでした。

 

港港に女あり?

ここまではありがちな不倫だと思いましたが驚いたのはこの後でした。

一週間の滞在が終わると、夫は同じワーケーション施設提携する宿がある別の地方に移動しました。

さすがに同じ探偵が追いかけては怪しまれるので、今度は別の探偵と交替します。

夫はまたその地区でもIターンをしている女性と交際していました。

結局、全国に広がるワーケーション施設のほとんどで地元に暮らす女性と親密な関係になっていました。

地元に暮らす女性の人も地元在住の男性と交際すると、田舎なので近所の目がうるさい。

よそから来た人だと人目につかずにこっそり交際できる。

人肌寂しいけど、ずっと交際するのも困る。

永久のよそ者として、夫もまた女性たちにとっての都合のいい男のようでした。

調査は終了し、妻に報告書を提出しました。

全国をまたがる調査だったのに交通費はともかく、宿泊費は意外とかかりませんでした。

探偵事務所が会社ごとワーケーション施設の会員になったためです。

ほどなく夫婦は離婚しましたが、地方創生ライターとして元夫は成功して、名前が知られるほどになりました。

高額だった慰謝料もなんなく払えたようです。

その後、女性たちとの関係がどうなったかは探偵の知るところではありません。