探偵と聞くと、刑事ドラマや漫画、アニメなどで高給取りなイメージがあるかもしれませんが、実際のところどれくらいなのか気になる方も多いと思います。本記事では、現実世界の探偵の年収・月収について詳細を解説していきます。探偵の年収・月収を知りたい方、将来的に探偵として働きたい方は、ぜひ一読してみてください。

 

探偵の年収はサラリーマンよりも高い 探偵の平均年収・月収を徹底解説

 

探偵の平均年収は「300万円~400万円」

 

結論から述べると、探偵の平均年収は「300万円~400万円」ほどになります。一般的なサラリーマンの平均年収よりも少し多い水準ですが、必ずしも高給取りとはいえません。上記の年収から月給を換算すると、およそ「25万円~33万円」ほどです。

想像よりも探偵の年収・月収が低いと感じた方が多いかと思います。探偵になるためには、探偵事務所に就職する必要がありますが、探偵事務所の求人では「未経験可」「学歴不問」といった文言が多く、実質「探偵になりたい意志があれば、誰でもチャレンジできる」状態です。このため、初任給のスタート金額も低めに設定されています。東京都の探偵事務所の場合だと、20代で「初任給17~18万円」が相場です。地方になると、更に初任給が低くなると考えてよいでしょう。

年数を重ねていけば、給与は高くなっていきますが、それでも30代で月収30万円台のケースが多いです。大手探偵事務所になってくると、また給与水準は変わってきますが、中小規模・個人経営の探偵事務所だと、大幅な年収アップはあまり期待できません。

 

探偵で年収を高めるには「独立」が有効

 

上記で紹介した年収は「探偵事務所に勤めている探偵(調査員)」の平均年収です。探偵として年収を高めていくには「独立して探偵事務所を開く」ことが有効になります。独立すれば、依頼主から受け取る報酬はすべて自身の収入につながってきます。別の調査員・事務員などを雇う場合は、別途人件費が発生してきますが、それでも雇われで働くよりは年収を高めることが可能です。

探偵として独立するためには、まずは探偵事務所に就職してスキルを高めていく必要があります。飲食店などと同様に、「独立までの修行」として探偵事務所で働くのも一つの手です。

また、独立後に安定して案件を獲得するために、探偵事務所で働いている間に「人脈」をつくっておくことも重要です。独立して間もないときは、新規で調査依頼を獲得するのは至難になります。あらかじめ伝手を形成しておけば、独立直後でも調査依頼をもらいやすいです。

 

成果報酬制を導入している探偵事務所もある

 

探偵事務所の中には、調査の結果・成績によって給与にインセンティブが加算される「成果報酬制」を導入しているところもあります。浮気調査で裁判で有効な証拠を獲得したり、失踪人を見つける等、依頼主の要望を満たす結果を得ることでインセンティブが加算される形です。

成果報酬制を導入している探偵事務所は、料金体系も成果報酬型になっているケースが多いです。依頼主から受け取った成果報酬を調査員に還元する形でインセンティブが支払われます。ただし、成果報酬以外の基本給が低いこともあり、調査で結果を出せない人にとってはかえって給与水準が低くなることも。ある程度、探偵としての経験を積んで、調査技能に自身が付いたら、成果報酬制の探偵事務所にチャレンジしてみましょう。

 

「探偵資格の取得=年収アップ」とは限らない

 

探偵の民間資格として「探偵調査士検定」や「探偵業管理者検定」などの資格がありますが、これらの資格を取得したからといって必ずしも年収が高くなるとは限りません。探偵の民間資格は、あくまでも「調査技能や関連法案の知識習得」を証明する資格です。すでに実務経験で技能・知識を習得している場合は、資格を無理に取得しなくても事足ります。

待遇の良い、別の探偵事務所に転職する際は、資格を持っていると評価されることもありますが、所属している探偵事務所の中でいきなり年収が上がることはほとんどありません。資格を過信しないよう、留意しておきましょう。

 

探偵の平均年収は「300万円~400万円」!年収を高めるには「独立」が有効!

 

探偵の平均年収は「300万円~400万円」が相場になってきます。一般サラリーマンの平均年収よりも少し高いぐらいで、必ずしも高給取りとはいえません。探偵で年収を高めていくには「独立」が必要になってきます。自身で探偵事務所を運営すれば、獲得した報酬は基本すべて自分のもとに入ってきます。将来の独立を見越して、探偵事務所で修行するのも一つの手です。これから探偵を目指す方は、将来的に自身がどのようなキャリアを積んでいきたいか、あらかじめイメージを固めておきましょう。