現在、放送中の日テレ系で放送中の連続ドラマ「真犯人フラグ」。

ドラマが好評で映画化もされた「あなたの番です」

共通点は主人公の夫がバカ(?)つくほど正直者でお人好しなところと、妻が秘密を抱えているところ。

主人公の妻が不倫 「あなたの番です」「真犯人フラグ」の秘密を比較

 

「あなたの番です」の妻の秘密

 

主人公・手塚翔太(田中圭)は年上の女性・菜奈(原田知世)と結婚しマンションを購入して住み始めます。このマンション内で交換殺人ゲームが行われるのが本筋ですが、菜奈は翔太に言えない秘密を持っています。

前の夫と離婚は成立したと言っていた菜奈ですが、夫・細川朝男(野間口徹)はまだ離婚届けを提出しないまま。

つまり、まだ戸籍上はまだ菜奈は細川の妻です。

だから事実上、翔太は妻の不倫相手ということになります。

菜奈と細川との婚姻関係が事実上破綻していることを証明できればいいのですが、菜奈は細川の会社から仕事を発注してもらっている手前上、強く訴えることもできませんでした。

結局、菜奈も細川も死んでしまったので、元も子もありませんが、もし生きていて双方が譲らなかったら、相当もつれていたのは間違いないでしょう。

もし調停になったら、婚姻関係の破綻が証明できないかぎり、細川の方が菜奈や翔太に慰謝料を請求して、裁判で勝てる可能性が高いです。

会社経営者の細川はお金に困ってなさそうなので、2人に慰謝料を請求する可能性は低いですが……しかし、復讐の意味で2人に金銭的に困らせることもありえます。

映画ではパラレルワールドの展開で、交換殺人ゲームが行われなかった設定で展開していき、菜奈も細川も復活。

翔太の粘り強い説得で細川が折れて、無事翔太と菜奈は結婚できたようです。

 

「真犯人フラグ」の妻の秘密

 

宅急便会社のサラリーマン・相良凌介(西島秀俊)は念願のマイホームを建てることが決定した矢先、妻・真帆(宮沢りえ)が長女・光莉、長男・篤斗と共に突然の失踪。

当初、凌介が殺したとか、凌介のDVから逃げた、果ては部下・二宮瑞穂(芳根京子)の不倫まで噂されて世間から集中攻撃を受けて身も心もボロボロに……

やがて、真帆の不倫疑惑が浮上。

なんとその不倫相手とは新居を担当している住宅メーカーの営業マン林洋一(深水元基)でした。

10年前、真帆と林とは卒業した大学の集まりに参加し、その流れでホテルに行ったと言うのです。

まもなく、真帆は篤斗を妊娠しますが、当時、凌介は単身赴任していたので、凌介の子である可能性は低く、真帆は篤斗を林の子でないかと疑ったまま今日まで来ていました。

真帆は林にDNA鑑定を願い出ましたが、林は拒否しています。

DNA鑑定を受けて、篤斗が自分の子供でないと分かった場合はどうなるでしょうか?

凌介は真帆が婚姻期間中に不貞行為をしたことがあきらかなので、離婚が認められます。

真帆が故意にずっと凌介の子供であると嘘をついていたとしたら、その嘘が「婚姻を継続しがたい重大な事由」に該当し、離婚が認められるでしょう。

しかし、問題は養育費です。

婚姻中に妻が出産した子供は戸籍上では夫の子供ということになり、養育の義務があります。

親子関係が解消できなければ妻との離婚が成立したとしても、養育費の支払義務が発生します。

親子関係を解消するためには、「子の出生を知ったときから1年以内に提起しなければならない」という義務がありますが、凌介がこの事実を知ったのは凌介が10歳になってからなので成立できません。

 

嫡出否認の訴えが提起できない場合は、親子関係不存在確認を提起します。

これには期間制限はありませんが、たとえDNA鑑定で生物学上の父子関係が

認められなかったとしても、認められなかったケースもあります。

養育できない子供を作らないための防止するためです。

 

10年前の不貞行為でも凌介が真帆や林に慰謝料を請求することは可能でしょうか?

不倫行為による損害賠償請求権は、行為のあった時から20年か、請求する相手が判明してから3年のいずれか短い方で時効消滅します。

不貞行為があったのは10年前で、不貞行為を知ったばかりなので、凌介の場合はまだ時効成立前なので慰謝料の請求可能です。

 

しかし、凌介は真帆も家族も深く愛しているので、慰謝料を請求したり、親権を放棄したりすることはないでしょう。

また、真帆と林の不倫が事実であったとしても、裏で糸を引いている人物がいる気配があります。

真帆と林がホテルの部屋に入る写真を何枚も撮っている人物がいます。

不倫している当事者は自分の写真を撮るはずがありません。

写真を撮った人物に「真犯人フラグ」のドラマ謎の鍵がありそうです。

「あな番」「真犯人フラグ」いずれの妻も凄すぎる秘密を夫に黙っている時点で、普通の人間であれば、これ以上関係を続けられないなあと思ってしまいますね。