ノンフィクションライターの中村淳彦氏は「東京貧困女子。」「女子大生風俗嬢」など日本社会の暗部に迫るルポルタージュで知られています。49歳の時に夫人を病で亡くし、一念発起して2年後には再婚を果たしました。
その秘訣を惜しげもなく公開したのが、著書『中年婚活「ありのままの自分」で戦わない』です。ポイントはタイトル通り、ありのままの自分を徹底的に排除して、「女性が結婚してもいい」と思える存在になることでした。著書から中年婚活の秘訣を3つピックアップしてみました。
若い女性との結婚は最初から諦める
婚活スル男性は30代、40代、50代、60代であろうと、婚活相手に選ぶのは20代女性を選ぶ傾向があるようです。しかし、30代でさえ20代女性と結婚できる確率は低いのにましてや40代以降の男性が結婚できる確率は限りなくゼロに近いのです。
たとえ年収が高くても若い女性は中年男性をはなから恋愛対象にしていません。本気で結婚したいならまず、20代女性にチャレンジするのはやめておきましょう。
見た目を改造しなければ、誰にも相手にされない
結婚したければまず、隣りにいても大丈夫なくらい、見た目を整えることが大切です。
しかし、独身中年にもなると、見た目にお金をかけず、自分の好きな趣味にお金と時間を注ぎこんでいる人がほとんどではないでしょうか? 婚活の期間は婚活のためにお金を使い、時間を投資することが大切です。
見た目で大事なのはまず「清潔感」ですが、「清潔」であることと、「清潔感」では意味が違います。
普段着はユニクロで充分ですが、婚活で人と会うときはスーツ一択です。
いますぐ美容室に行く、薄毛が気になる人に著者はAGA治療を勧めています。若い頃と同じ暴飲暴食は控えてダイエットに励みます。
親を捨てる覚悟がなければ結婚できない
「子供部屋おじさん」という言葉が普及しました。「親孝行な真面目な人」なんて婚活相手は思ってくれません。親とベッタリだとまず、会いたい相手から真っ先に排除されてしまいます。ひとまず「子供部屋」から脱出して、親から自立することが先決です。
「親の介護をしてほしいから婚活しているのに……」と思うかもしれませんが、親の介護をすることが前提での結婚を承知する女性はまずいません。
「ありのまま」だと親の世話をするのが当たり前ですが、親の世話をする時点で、結婚相手から除外されてしまいます
男性の平均寿命が81歳になっているのに対し、未婚男性の死亡年齢の中央値は67.2歳。未婚男性の寿命は極端に短いのです。著者は夫人が亡くなってすぐに婚活を始めたのも、このデータを見て早死にを怖れたからでした。
早死にしたくなければ、「親を選ぶか、結婚を選ぶか」覚悟を決めて婚活しなければならないようです。