「この人こそ、私の理想のダンナ様」と思って結婚した人は強烈なモラハラ男だった。
原作者・滝本たかえさんの実体験を描いたコミックエッセイ『モラハラ婚 夫に洗脳されていた私』では、交際時点からじわじわたかえさんを洗脳していく様子と、離婚へと至る顛末が詳細に描かれています。
その中からモラハラ夫になる男性の特徴を紹介します。

 

 

特徴1・結婚前までは理想の男性

 

たかえさんは長年、浮気性の男性と交際してうんざりしていました。実は男性と浮気相手との仲を取り持ったのが夫となるケイジさんでした。結果的に浮気男性とは別れケイジさんと交際することになります。

ケイジさんは、道を歩いていると車が通過するときに守ってくれたり、満員電車で守ってくれたり、女性受けのいい仕草を見せて、たかえさんをメロメロにしました。

一方、突然意味不明のまま突然、不機嫌になることがあって、その度にケイジさんから「別れよう」と切り出され、たかえさんが必死に謝って、つなぎ止めていました。
その積み重ねで、結婚後もたかえさんはケイジさんが一方的に作った絶対ルールに縛られていきます。既に交際最初の頃からケイジさんの洗脳は始まっていたのです。

 

特徴2・モンスターカスタマー候補

 

女性が喜ぶ仕草を見せるケイジさんは、「どんな態度を取れば人の心が動くのか」、人の心理を捉えて、人を動かすことに長けていました。

一緒に住むアパートを借りたときも、カビくさいことで不動産屋に交渉し、同じ家賃でいい物件に移動したり、中古マンションを購入するときも難癖をつけて数百万円も値切ったりすることに成功しています。

人が喜ぶことを知っているということは、裏を返せば、相手の弱点を突き自分の意のままにコントロールすることも得意であるということ。あなたのまわりにも、人の弱点を見つけてゴネるのが得意な人はいませんか?

特徴3・外面がいいため傍目からはいい人と思われている

 

結婚も月日が重なるとケイジさんの支配はエスカレートします。
給料は対等なのに、一方的にたかえさんに家事負担が増えます。子供を欲しがらず、S〇Xは嫌がるのに、フ〇ラだけは毎晩強要してきます。たかえさんが他人にケイジさんの不満を漏らさないように、携帯の電話帳を消去して、人間関係まで管理するようになりました。
ある日、不機嫌だったときにケイジさんはたかえさんの首を絞めて脅しました。その瞬間全ての洗脳が解けて、ケイジさんの気持ちに冷めたたかえさんは離婚を決意します。しかし、両親も友達も「あんなにいい人と別れるなんて」と離婚を引き止めます。ケイジさんはまわりには完全にいい人に思われるように振る舞っていたんですね。

まわりから反対されても、たかえさんは共同の財産を全てケイジさんに譲って離婚しました。
モラハラ、DVを理由に裁判所に離婚を申し立てる場合は証拠が決め手になります。
暴言を吐いている音声や暴力を振るわれた場合、怪我の写真や医師の診断書が必要です。
モラハラ夫に振り回されたたかえさんは、今ではケイジさんと真逆の心底優しい男性と再婚し、幸せな家庭を築いています。