探偵という仕事をしていて、一番「やっていてよかった」と思えるのは、やはり依頼者の方に心から喜んでいただけたときです。
テレビ番組などで、「お客さんが喜んでくれるから頑張れる」という飲食店の店主の言葉を目にすることがあります。正直なところ、以前は少し疑っていました。「本当にそんな気持ちでやっているのかな?」と。
でも、実際に浮気調査を終え、報告をしたときの依頼者の表情を見ると、その気持ちがよくわかります。私たちにとっては当たり前のようにこなしている調査――例えば、対象者同士の接触の瞬間や、ホテルへの出入りを撮影することなど――それらが、依頼者にとっては人生を左右する重要な一枚なのです。
その一枚に込められたもの
その「当たり前」の一枚には、何時間にもわたる張り込みや、神経をすり減らす尾行の努力が詰まっています。簡単な仕事ではありません。でも、感謝の言葉をいただいた瞬間、すべてが報われる気がします。
つい先日も、調査を終えた依頼者の方が、わざわざお礼に事務所まで足を運んでくださいました。元々は信頼する弁護士さんからのご紹介ということもあり、最初から私たちを信用してくださっていた方です。改めて、信頼関係の大切さを感じる出来事でした。
信頼が結果を生む
探偵と依頼者の関係性には「信頼」が何よりも必要です。費用がかかるからこそ、依頼者の方には素早い判断と決断が求められます。そして、私たちにとっても信頼して任せてもらえることで、より一層力が入るものです。
もちろん、どんなに経験を積んでも、探偵としての「勘」が外れてしまうことはあります。でも、「信じて任せる」と言ってくださった方には、必ず結果で応えたい。そういう思いで日々、現場に立っています。
決断の裏にある想い
調査の依頼をするということは、多くの方にとって大きな決断です。「任せた」という前向きな気持ちだけでなく、「もうどうにでもなれ」といった切羽詰まった感情もあるでしょう。
だからこそ、私たちはその気持ちをしっかり受け止め、結果を出すことに全力を尽くします。信頼して任せてくださった方に、後悔はさせません。