探偵の仕事は社会的にはあまり広くは知られていません。
そもそもの探偵達の数がそう多くはありませんし、昔から秘密主義の業界ですから、あまり知られてないのは確かです。
しかし、これから探偵事務所に依頼しようと思う人は、探偵に対して多くの不信感を持っているかもしれませんし、探偵のことを様々な目で見る人もいるでしょう。
そこで今回は、探偵事務所とは一体どんなところなのかを知ってもらうため、探偵事務所の一日について見ていこうと思います。
■探偵の朝はかなり早い
探偵は夜のイメージが多いのですが、実際の探偵はかなり早起きです。
早い時には日の出前から仕事をはじめることも。
ターゲットとなる人物が動きはじめる時間から調査をはじめるため、探偵はとくに決まった時間に仕事をはじめることはできません。
また、夕方や夜間からはじめる調査のための下準備のため、朝早くから現場周辺の状況をチェクしたり、必要な写真をとるために早起きをして仕事をしている探偵も多いです。
■出社して写真や報告書の整理
探偵事務所に務める人間は現場でのみ仕事をしているわけではありません。
特に現場の仕事が立て込んでいない限り、探偵は必ず出社します。
朝の出社時間は9〜10時となっている所が多いのですが、基本的に現場での仕事を再優先しているので、その日現場に出ていたり、前日夜遅くまで仕事をしていた調査員は朝の決まった出社時間に会社に来ることは稀です。
会社についた調査員は、まずは調査でとりためた映像の編集をはじめます。
1つの調査で撮影する映像は膨大な量となるため、編集にはかなりの時間が必要です。
もし次の現場が急ぎであるような場合は、データだけを一旦サーバーに入れて次の現場に出向くこともあります。
■報告書の作成業務
探偵にとって調査の次に大切なのが報告書の作成業務です。
一部の探偵事務所では報告書の作成を専門とする社員を雇っているようなところもありますが、探偵業界では実際に現場に出た人間が報告書を作成するのが一般的です。
報告書の作成のために割く時間は調査時間に比例しますが、掛かる場合は1日以上かかることもあります。
■夜間の調査に出る
探偵がメインとしている調査時間は夕方5時からでしょう。
というのも、浮気調査の場合はターゲットが会社を退勤したあとから調査をはじめることがとても多いからです。
夕方からはじまった調査は、短い時には2~3時間以内に終わることもあります。
しかし、遅い時には夜12時を過ぎ、その次の日にまで調査がまたぐこともあり、時間はかなり不定期です。
■探偵の一日はかなり不規則
このと落ち、探偵の一日はかなり不規則となっています。
基本的には調査内容に起床時間も睡眠時間も全て左右されており、場合によっては何日も現場から帰ることができないこともあります。
〇なぜこんなに厳しい調査をやっていられるのか?
これだけハードな日常を探偵が送っていられるのは、ひとえに依頼者の存在があってこそです。
探偵の仕事は常に依頼者のためにあります。
人知れず業務をこなし続ける、表舞台に出ることは一切なく、しかも過酷なハードワークをこなしているのは、依頼者からの依頼にこたえるために他なりません。
どんな仕事であろうとも、一番やりがいを感じられるのは、仕事の楽しさではなく、仕事によって救われる人がいることが目に見えることです。
探偵事務所に依頼される人は、他ではどうしようもない困りごとを抱えている人ばかりです。夫や妻の浮気から、行方不明者の捜索など、もうあとは探偵に依頼するしかないようなトラブルです。
そんな依頼者を救うために仕事ができることこそ、探偵が日々を続けられる秘訣。
依頼者なくして、探偵の存在は絶対にありえないのです。