浮気調査に続いて探偵事務所の依頼で多いのが家出人、失踪者の捜索です。
家出人の家族はほとんどが家出人がなぜ突然姿を消したのか、理由が分からないど言います。
自殺者の3分の2がある日突然なんの前触れもなく原因不明で亡くなります。
それと同じように家出人もまわりの人には全く家出した理由がつかめない……というケースがほとんどです。
未成年の家出の原因
当事者には動機ははっきりしています。
理由はどうあれ、現状に何らかのトラブルを抱えており、
現在いる場所から逃げ出したくなったからです。
古い歌になりますが、尾崎豊さんの「15の夜」の歌詞に
「とにかく学校や家へは帰りたくない!」
と言う心境ですね。
未成年の家出の原因は大人と比べて特定しやすいと言えます。
社会に出ている大人が家出しなければならない
理由は、家庭、会社にとどまらず、異性、借金、犯罪、宗教など人によってさまざまになるからです。
というのも、未成年は接している世界が、
家庭と学校などの限られているからです。
未成年の家出人の特定が成人より困難な理由
家出した理由は特定しやすい未成年ですが、いざ家出した場合、大人より捜索しにくいのです。
成人が家出した場合は、クレジットカードを利用したり、お金を銀行から引き出します。
生活のためにアルバイトを探す必要があります。
また、人生経験の上で、知人友人も各地にいてもおかしくありません。
そして、お金を稼ぐために仕事を探す必要があります。
大人の場合はなんらかの社会生活を送っているので、場所を特定できる痕跡が残りやすいのです。
ところが、未成年は口座もクレジットカードももっていないので、痕跡は残りません。
人生経験も少ないので、人間関係も狭いので、家出しても手がかりがないのです。
未成年の家出人は圧倒的に女子が多い
未成年の家出は8対2で女子が多くなります。
女子の場合は家出しても行くあてがなくても、生活できる裏ルートがあります。
男子の場合は家出しても、生活していく受け皿がありません。
ホームレスになるか、即犯罪行為や犯罪組織に直結してしまうのです。
家出人女子に巣食う神待ちサイト
ネット上では家出した少女を女性を寝泊まりさせると触れ込むいわゆる【神待ち】と呼ばれるサイトやTwitter上での投稿が横行しています。
コロナ禍で自粛ムードで、行く先が狭められて、さらに急増しているといいます。
「カフェ難民の力になります」「行くところ、帰るところがない方、相談にのります」
などのメッセージを発信し、家出少女たちを誘いだすのです。
少女の家出人捜索のエキスパートである探偵は、少女がいなくなった日時と場所と複数のサイトの掲示板を精査して、少女がどのサイトのどのメッセージに投稿したのかを特定します。
メッセージを書いた男に囮のメッセージを出して、呼び出します。
待ち合わせ場所に来た運営者の後を着けて行くと、案の定、運営者の家には捜索対象だった少女がいました。
探偵は少女の身柄を確保し親の元は送り届けます。
少女を家に泊めた男には、性交渉があれば犯罪になりますが、ない場合は深い罪にはなりません。
探偵は警察じゃないので、神待ちサイトやサイト利用者を摘発できる権限はないのです。
女子の家出人がお金を稼ぐ手段は無限にある
家出少女が神待ちサイトを利用した場合は特定できますが、
出会いカフェ、出会い喫茶を利用したら厄介です。
女子はそこに入ると、無料で飲み食いができます。
漫画は読み放題で、スマホの充電し放題です。
そして、カフェの利用客の男性と食事をしたり、男性の家に泊めてもらう場合もある。
特定の場所にいないと、家出人捜索は長期化します。
このように、世の中の闇の部分で家出した少女を利用するシステムががっちり仕組まれているおで、余計に家出の捜索が困難になるのです。
家出状況の確認
家出した時の状況で、移動先を特定できる可能性があるので重要なポイントになります。
所持金
銀行口座・クレジットカードをもたない未成年なら、現金だけがお金を使う手段になります。
もっている現金が大きければ大きいほど、遠方へ移動している可能性が上がります。
わずかなお金しか持っていなければ、近所の知人を頼ったか、お金を持っている同行者がいる可能性があります。
服装・荷物
大人が家出をする場合は服装や荷物の大きさで、発作的に家出したのか、計画的に移動したのか見当がつきます。
それにひきかえ未成年が家出をする場合、リュック一つでの軽装で移動する場合が多いです。
<h3>移動手段</h3>
また免許もないので、必然的に公共交通機関を使います。
出発点の最寄り駅、港などをチェックすることで家出人がどこに向かったかを絞ることができます。
まとめ
今回は未成年の家出人の捜索についてお伝えしました。
未成年の家出は捜索するのが難しいのです。
そして、すぐに裏社会、犯罪と直結していきます。
取り返しのつかないことにならないように、速めに手立てをすることが肝心です。