自慢・承認欲求・歪んだ優越感の正体
普通に考えれば、浮気なんて「バレたら終わり」の行為です。
なのに一部の人は、友達や職場の同僚、ママ友・パパ友などに
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「実はさ、別に女(男)がいるんだよね」
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「最近、若い子と遊んでてさ」
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「向こうが本気でさ、困っちゃうよ」
と、武勇伝のように話してしまうことがあります。
当然、その噂が回り回って、妻や夫の耳に入るケースも少なくありません。
探偵の現場でも
「夫(妻)が自分で浮気を自慢していたらしく、その話が回ってきた」
という相談は珍しくないパターンです。
ここでは、そんな「浮気自慢」をする人の心理を少し分解してみます。

1. 承認欲求と「まだモテる自分」のアピール
一番分かりやすいのは、承認欲求です。
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「自分はまだ異性から求められている」
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「結婚しても、俺(私)は魅力がある」
ということを、誰かに認めてもらいたい。
その欲求がこじれると、「浮気している自分」を自慢ネタにしてしまいます。
特に、
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仕事や家庭で評価されていないと感じている
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年齢的な不安(若さへの執着)が強い
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学生時代、モテなかったコンプレックスがある
こういった背景がある人ほど、
「浮気=自己肯定感を埋める道具」になりやすい傾向があります。
2. 仲間内での「ヒーロー」願望
飲み会や男同士・女同士の集まりで、
恋愛話・下ネタ・武勇伝が飛び交う場では、
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「お前、最近どうなの?」
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「奥さん(旦那さん)と、まだ仲いいの?」
といった軽い会話から、つい見栄を張ってしまう人もいます。
そこで、
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「いや実はさ…」と、浮気話をネタ化
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「俺(私)だけ特別」ポジションを取りに行く
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周りも面白がるので、どんどん話が盛られていく
という流れができてしまう。
本人は「ただのノリ」のつもりでも、言葉は噂としてひとり歩きします。
3. 「家庭の被害者」を演じたいケース
自慢というより、「自分を正当化するため」に浮気を話すタイプもいます。
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「うちの嫁(旦那)が冷たいからさ」
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「もう夫婦関係は終わってるから」
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「心の支えが欲しくて…」
というストーリーを周囲に話し、
「だから浮気しても仕方ないよね?」という空気を作りたがるパターンです。
この場合、単なる浮気自慢ではなく、
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自分はかわいそうな立場
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悪いのはパートナー側
という印象操作もセットになっていることが多いです。
後々、離婚や慰謝料問題になったとき、
周囲の証言を味方につけようとしているケースも見てきました。
4. 「バレない自信」と危機感のなさ
浮気を言いふらす人に共通するのは、
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「どうせバレない」
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「バレても大したことにならない」
という甘い見通しです。
しかし現実には、
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話を聞いた友人が、良心から配偶者側に伝える
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ママ友・パパ友経由であっという間に広まる
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同じ職場の人が、どちらの味方をするか分からない
というように、「口から出た言葉」が近道で配偶者に届くことも多いです。
探偵としては、こういう人ほど
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証拠を残す行動が雑
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行動パターンが読みやすい
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同じ行動を繰り返す
という意味では「調査しやすいタイプ」でもありますが、
配偶者側からすれば、非常に腹立たしく理不尽な話です。
5. 噂が耳に入ってしまったとき、どう受け止めるか
「○○さんが、あなたの旦那さん(奥さん)、浮気してるって言ってたよ」
そんな話を耳にしたとき、多くの方は
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「信じたくない」
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「噂好きの人の話かもしれない」
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「でも、心のどこかで引っかかる」
という揺れを経験します。
噂だけで100%決めつける必要はありませんが、
同時に「まったく根拠のない話」と切り捨ててしまうのも危険です。
第2弾では、
「噂として浮気話が耳に入ったとき、どう動いたらいいか」
という具体的な対応についてお話します。
トラスト探偵事務所では、
「噂レベルの状態だけど、モヤモヤが消えない」
という段階の相談も多く受けています。
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噂の出どころがどう影響するか
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今ある情報から、どんな調査が組めるか
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本当に調査をするべきかどうか
こうした整理から一緒に考えることも可能です。
「自慢のネタ」にされて終わりではなく、こちら側が主導権を取り返す一歩になります。

