置き配は、不在時でも受け取れることが大きなメリットです。
再配達負担を減らす意味でも、社会的には広がっていく流れでしょう。実際、Every WiLLのように「自宅前に置く」以外の受け取り手段を増やそうとする動きも出ています。
しかし、現実には玄関前や宅配ボックス周辺でのトラブル相談は少なくありません。荷物がなくなった、誰かに持ち去られた、近隣住民との行き違いが起きた、配達完了の通知はあるのに現物がない。
このようなケースでは、防犯カメラを確認しても「顔がよく映っていない」「フードや帽子で判別しにくい」「持ち去った後の行き先がわからない」といった問題が出てきます。国民生活センターも、誤配や盗難などの事例を挙げて注意喚起しています。
実際に盗難にあったのかどうかの区別もつかなく、犯人もわかりません。

実際は探偵への依頼もある
置き配トラブルというと、防犯カメラで終わる話だと思われがちです。
ですが、実際には「誰が持っていったのかをはっきりさせたい」「近隣の人物なのか、関係者なのかを知りたい」「警察や管理会社へ話を進める前に、もう少し事実を固めたい」という理由で、探偵に相談が入ることがあります。
多い依頼として、犯人の目星はついているが証拠がない。
という状況です。
もちろん、費用面では決して軽い話ではありません。荷物の金額と比較すると、調査費用の方が重く感じられるケースもあります。そのため、すべての置き配トラブルで探偵調査が現実的とは言えません。
それでも依頼があるのは、依頼者が知りたいのは「荷物がなくなった」という結果だけではなく、「誰が犯人なのか」という点だからです。
前にも述べたように、誰かはあるていど目星がついている場合が多いです。
探偵調査の強みは“その後”まで追えること
防犯カメラは、その瞬間を映すためには非常に有効です。ですが、映像だけでは相手の身元特定まで進みません。
警察も犯人を特定するまでは行ってくれません。
一方で、探偵の調査では、状況によっては対象人物の行動調査を重ねることで、相手の素性や生活圏、人間関係などに近づける場合があります。
つまり、防犯カメラが「持っていった場面」を押さえるものだとすれば、探偵は「その人物が誰なのか」を掘り下げるための手段になり得ます。
特に、同じような被害が繰り返されている場合や、「たまたま」では説明しづらいケースでは、単なる防犯対策ではなく、調査という考え方が必要になることがあります。
置き配トラブルは、予防と対処の両方が重要
今後はEvery WiLLのような新しい受け取りインフラが広がれば、玄関前に荷物を置くこと自体のリスクは減っていくかもしれません。無人受け取りスポットの普及は、再配達の削減だけでなく、盗難や誤配の防止にもつながることが期待されます。
ただ、現時点ではまだ多くの人が従来型の置き配を利用しており、トラブルが起きた後の対応も考えておく必要があります。
防犯カメラの設置、宅配ボックスの活用、受け取り場所の見直しはもちろん有効です。ですが、それでも解決しない場合には、相手の身元確認まで視野に入れた調査が必要になることもあります。
置き配トラブルは、単なる「荷物の紛失」では終わりません。
だからこそ、予防策だけでなく、万が一の際にどこまで事実を明らかにできるが大切です。
トラスト探偵事務所 青山 美咲

