前の記事【スマホからのトラブルに巻き込まれないために必要なこと】では、犯罪に巻き込まれないためのスマホの設定について解説しました。
佐々木成三氏著「あなたのスマホがとにかく危ない」からSNSの設定や投稿方法で気をつけるべきことを解説します。

 

SNSを使う場合に気をつける2つのこと

 

SNSで気をつけるべきなのは
個人情報の流出とアカウントの乗っ取りです。
それを踏まえて4大SNSと呼ばれるLINE、Twitter、Facebook、Instagramの設定のポイントをみていきましょう。

今や、電話はEメール以上に頻繁に使われています。
SNSで仕事でもプライベートでも利用する機会が増えてきたので、全てのものを閉鎖してしまうのは不自由かもしれませんができる範囲でセキュリティを行ってください。

 

LINEの設定で気をつけること

 

LINEは現在日本で一番利用者の多いSNSです。
LINEはスマホから使用できて、電話番号やメールアドレスを公開しないでやりとりができます。
非常に気楽にやりとりできる半面、全く見ず知らずの人に繋がったり、投稿が見られてしまう危険があります。
また、他のSNSは危険を感じたらアカウントを削除すればすみますが、LINEはスマホを経由しているだけになかなか全てを削除できないだけに、慎重に取り扱わないといけません。

・タイムラインの公開範囲に気をつける
・アドレス帳検索で友達追加をしない
・電話番号で友達追加されないようにする
・ID検索を無効にする
・QRコードを更新する
・アプリからの情報アクセスを拒否する
・別の端末からログインしない

LINEはメールアカウントとパスワードがあれば他の端末から使用しているスマホじゃなくてもログインできます。
しかし、メールアカウントとパスワードを知られてしまうと簡単に乗っ取られてしまいます。
便利なんですけど、使用しないようにしましょう。

 

Twitterの設定で気をつけること

 

Twitterは匿名で使えるのが大きな魅力ですが、半面誹謗中傷やストーカー行為に発展する負の側面があることを忘れてはいけません。

・ツイートを非公開設定にする
・DMの受信を拒否する
・メールアドレスや電話番号で検索されないようにする
・不審な連携アプリを削除する
・Twitterは知らないうちに外部アプリと連携している場合があります。
・Twitterのアカウント乗っ取りのほとんどは外部アプリからの連携だと言われています。

 

Facebookの設定で気をつけること

 

Facebookは実名登録が基本です。
音信不通だった昔の友達や知人と再会できたりと便利な側面もありますが、実名、住所、会社や経歴の個人情報がさらされているので、自分だけでなく家族・会社・知人などにも被害が広がる危険があります。
投稿の公開には十分注意してください。

・友達限定にする
・プロフィールも原則非公開
・友達リストは非公開
・電話番号検索は友達または自分のみに限定する
・メールアドレスを非公開にする
・見覚えのある名前でも本人であるかどうかを疑う
・ログインアラートを設定しておく
・連携アプリは極力使わない

 

Instagramの設定で気をつけること

 

Instagramは公開時にそのアカウント名が表示されるので、パスワードさえ分かれば観点に乗っ取られてしまいます。
SNSの中でももっとも乗っ取られやすい、セキュリティが脆弱なシステムと言わざるをえません。
また画像を投稿する仕組みだけに、投稿した画像に、顔や場所など個人情報が特定できる
内容が含まれている危険があります。
画像を投稿する場合は、投稿する内容に十分注意して、必要な場合はぼかしや画質を落とすなどの配慮が必要です。

・非公開にする
・乗っ取りに注意する
・パスワードを見直す

 

すべてのSNSに二段階認証を

 

すべてのSNSを二段階認証を設定することをおすすめします。
二段階認証をしておけば、スマホを拾われた時にすぐに乗っ取られる心配が軽減します。

まとめ

 

ストーカー事件で殺人までに至ったケースのほとんどSNSから交際をしていました。
また、著名人の誹謗中傷が巻き起こるのもSNSです。
簡単にすぐに人と知り合えて、簡単に別れられるのもSNSです。
SNSには、人と繋がれる便利な側面もありませすが、人の負の側面も増幅させる力もあるようです。
扱いには十分気を付ける必要があります。

SNSで活用するのは友達・知人以外の人にも自分を知ってもらって、承認欲求を満たしたい気持ちが隠されています。
またリアルでも友達以外に繋がりたいからこそ、SNSをしているのに、公開しなかったら人脈の広がりようがありません。

「影響力をひろげたい」「バズらせたい」
現代人のほとんどにその隠れた欲望がある限りSNSはこれからも発展するでしょうし、それを悪用した犯罪も起こり続けるでしょう。