探偵の調査と聞くと、浮気調査などをイメージする方が多いと思いますが、実は「家出人の調査」も請け負ってくれます。家出調査は事件性がないと警察は受けてくれません。こんな時、探偵の出番となる訳です。今回は探偵の家出調査について詳細を解説していきます。

 

家出した人を探し出す 探偵の家出調査について詳細解説

 

探偵の家出調査とは?

 

探偵は、家出した人を探す「家出調査」を請け負ってくれます。聞き込みや張り込みなどを通じて、家出人の情報を集めていき、所在を明らかにしていきます。最近は、TwitterやFacebookなどのSNSを利用して、情報を集めることも多いです。家出人がスマートフォンを保有している場合は、GPSを利用して居場所を検索することも可能になります。

 

家出調査は、探偵が扱う調査業務の中でも比較的難易度が高い調査です。少人数の調査では情報が集まりづらい際は、探偵の人数を増やして、一気に情報を集めることもあります。また、警察犬を導入して、家出人の失踪ルートをたどる手法も利用されます(警察犬は、警察のみが利用できる訳ではなく、探偵も利用することができます)。

 

探偵の家出調査の流れ

 

探偵の家出調査は、大まかに下記の流れで行われます。

 

①依頼人から情報をヒアリング

②SNSの分析

③家出人の捜索

 

依頼人から情報をヒアリング

 

まず初めに、依頼人から家出人に関する情報をヒアリングします。家出人が残した物品やメッセージなどから、依頼人が家出した原因・過程などを把握していきます。一見すると、あまり重要でなさそうな情報が、家出人発見のもとになることもあります。本人が所持していた現金額などが分かれば、ある程度行動範囲を絞ることも可能なので、とにかく情報を大量に集めていくことが重要になります。

 

SNSの分析

 

TwitterやFacebookなどのSNSを使って、家出人の情報を集めていきます。たとえば、家出人がSNSのアカウントを保有していた場合は、SNS上で交流があった人にアプローチをかけて、家出人の近況などを聞いていきます。聞き込みを行っていく中で、家出人の行方を知っている人が現れることも少なくありません。また、稀ではありますが、家出人本人がSNSの更新を行っていることもあります。SNSの更新を行っていれば、位置情報機能で家出人がどこにいるか把握しやすくなりますね。

 

家出人の捜索

 

残された物品や情報などをもとに、家出人が向かいそうな場所を重点的に捜索していきます。家出調査は、他の調査と比べて調査が難航しやすいので、調査員の人数を増やして、ローラー作戦で捜索にあたることもあります。調査員の人数を増やすと、それだけ依頼料も高くなるので、事前に探偵事務所と費用を確認しておきましょう。

 

捜索の結果、無事に家出人が見つかったら、情報を依頼主と共有します。探偵が直接家出人にアプローチをかけるか、それとも依頼主が話にいくかは、依頼主次第です。家出人と依頼主が話し合う場を探偵が設定することもあります。

 

 

探偵と警察の家出調査の違い

 

探偵と警察の家出調査の違いは「刑事」にあたるか否かです。警察は基本的に、刑事にあたる失踪・家出でないと捜査を行ってくれません。民事には不介入が原則なため、家出人が特に犯罪を犯していない、また家出人が未成年の場合以外では、対応してくれないのが実情です(ただし、警察官の中には善意で家出人捜索に協力してくれる人もいます)。

 

警察に家出調査を頼んでも、対応してくれないケースが多いので、最初から探偵に調査を依頼した方が迅速に調査を行ってもらえる可能性が高いです。探偵の場合は、警察のように調査の制約はないので、フットワークを軽くして調査を行えます。依頼料が発生してしまう点は負担になりますが、すぐに調査を行ってもらえる費用だと思えば、気持ちは楽になります。

 

探偵の家出調査の費用

 

探偵に家出調査を依頼した場合、費用は「プラン」によって変わってきます。調査プランは大きく分けて「成功報酬型プラン」と「時間制プラン」に分かれます。

 

成功報酬型プランの場合、調査前に着手金を支払い、家出人を実際に見つけることができれば成功報酬を追加で支払う形になります。着手金の相場は50,000円~100,000円、成功報酬は500,000円以上であることが多いです。難度の高い家出調査だと、成功報酬で100万円以上かかるケースもあります。

 

時間制プランの場合は、「調査期間」によって変動してきます。家出調査は、聞き込みや張り込みで長期間に渡る調査になりやすいです。そのため、他の調査よりも費用が高くなる傾向にあります。調査では、1時間あたり5,000円~15,000円(1人の調査員)の費用がかかってきますので、仮に1日8時間の調査を2日間行ったとすると、80万円ほどの費用がかかってきます。家出人の行方がある程度絞れている場合は、時間制プランの方が費用を抑えられますが、情報が不足していて、調査が長期に渡る場合は、成功報酬型プランを選んだ方がお得ですね。

 

まとめ

 

探偵の家出調査では、聞き込みやSNSを駆使して、家出人の消息を追っていきます。通常の調査よりも長期間に渡る調査になるため、調査料金は500,000円以上になるケースが多いです。成功報酬がある場合は、トータルで100万円以上の費用がかかることもあります。ただ、警察が動いてくれないような調査も請け負ってくれるので、家出人を本気で探したいという人にはおすすめできるサービスです。依頼する前に、探偵事務所に家出人調査の実績があるか、必ず確認するようにしてください。事務所によって、得意な調査が変わってくるので、なるべく家出調査が得意な事務所に依頼することをおすすめします。