竹内久美子著「悪の生き物図鑑」よりえげつない生き物の生態を紹介します。
人間の男性のあれはなぜあの形なのか ?
ほかの動物たちの交尾は短く、入れたら即発射。
というぐらい速いのですが、人類たちがなぜか発射するまでそれなりの時間を要します。
それは一体なぜなのでしょうか ?
イギリスの研究者によれば何度も出し入れするのは、相手の女性と前に交尾した男性の精子を吸引してかきだすためだそうです。
前回射精した相手が他人ならなおさらですが、自分であっても精子が古くなっているのでかき出す必要があるのです。
かきだしのためにあれの先端は太くなっており、大きさも霊長類最大です。
実験によると、先端が太くなっているのと、根本も先端も同じ太さでだった場合は、太いほうが 91%のかきだし率で、同一の太さでは 35%しかかきだしませんでした。
現在はともかく登場した時の人類にとっては先端の太さは重要なことだったようです。
ウソかまことか ? ◯◯が行動も怪しい
竹内久美子さん説では男性には文系・理系の2つタイプがあるそうで、
・文系は浮気者
・理系はまじめ。
と分類されていました。
イギリスの研究では被験者の男性の◯◯サイズを測定。
と同時に被験者男性の行動も調査しました。
すると、◯◯が大きい人ほど浮気率が高いことが判明しました。
また、アメリカで行われた実験では◯◯のサイズが小さいほど、イクメン率が高いことが分かりました。
◯◯のサイズの小さい男性はわが子の写真を見せられると、脳の報酬系が刺激されるそうです。
男も女も一定数は浮気する
浮気をするのは、男性だけではなく女性の方も同じです。
女性にも、浮気型と真面目型があります。
オックスフォード大学の調査では、性的な欲望に関するアンケート調査を行ったところ、統計の波が大きく二つに分かれ、浮気型と真面目型あることがわかりました。
しかし、その調査でさらに分かったことは、男性には浮気型が多いのに対し、女性には真面目型の方が多かったことです。
その原因は男女の基本的な繁殖戦略の違いによるものです。
男は成功するかどうかは別にして、チャンスはどんどんめくってきます。
下手な鉄砲数撃ちゃ当たる戦略です。
男性は相手の質にはあまりこだわらず、どんどん浮気する傾向があります。
一方、女性は一度妊娠すれば、出産、授乳、子育てと次の妊娠期間までブランクがあります。
となれば子作りに慎重にならざるを得ず、
できるだけ質の良い男性選びをして、後悔をしないようにしなければなりません。
自然と慎重に相手を選んで浮気をせずに生きていく選択をするようです。
驚異の下っ端オランウータンの間男戦略
オランウータンのリーダーオスはロングコールと言われる2 km も届く大きな声を持っています。
声がよく届くように喉袋やフランジと言われるメガホンの役目を果たす突起が発達しています。
一方下っ端のオランウータンは喉袋もフランジも発達しておらず、メスと変わらない姿をしています。
リーダーオスがよそのメスのところに行っている間に、ちょこちょこリーダーオスの縄張りに忍び込んでリーダーオスの妻を寝取ってしますそうです。
DNA 鑑定をおこなったところ、生まれた子供の約半分は、下っ端オランウータンの子供だったのです。
リーダーオスになるのはいいことばかりではなく不利な点も多いのです。
大きな身体を維持するためのコストが高く、病気になりやすい。
オス同士の喧嘩によって怪我を負いやすい。
目立つため捕食者に見つかりやすい。
街でいきがって派手な格好してると、因縁をつけられやすく、やるつもりが逆にやられてしまうリスクも生じるわけですね。
片や、下っ端オランウータンは目立たなく、オス同士の喧嘩もなし、平穏無事に一生を過ごせる。
しかも、リーダーオスの妻ともちゃっかり不倫できているので、リーダーと下っ端どちらが幸せか分かりません。
妻が浮気をするほどオス鳥は綺麗になる?
鳥の綺麗さを競うアンケート調査と、メスの浮気率を調査していると以外な事実が明らかになりました。
ルリオーストラリアムシクイのオスはもっとも美しいと呼ばれる鳥の一種ですが、なんと返った雛の8割が他のオスとの関係で生まれた子でした。
ほとんどが間男の子供。
しかし、オスの美しさは際立っていて、半面メスは超地味なことで有名です。
メスが浮気者なので、オスたちはメスを振り向かせなければならず、おのずと綺麗になります。
メスも強くて健康なオスの遺伝子を手にいれないと、丈夫な雛を産むことができません。
メスが浮気すればするほどオスが綺麗になるってどうなん?
と言いたくなります。
まとめ
お人好しの人間だからすれば、愛情や倫理によって世界は成り立っていると思いたいです。
しかし、しょせん人間も動物の一種です。
本当は倫理や愛など関係ない、厳しい生存競争の中に生きてるのかも知れませんね。