竹内久美子さんは動物行動学の研究者であり、たくさんの著書で有名です。

動物の生態から人間社会を分かりやすく解説してくれています。

竹内さんの著書から、身近な話題をピックアップしてお届けします。

 

 

 

人間も動物も見た目が9割

 

「人は見た目じゃないよ中身だよ」と思いたいもんですが、それは見た目が悪い者のひがみようです。

竹内さん曰く、「多くの人が賛同するというのはそれが正しいからではなくそうあってほしい人が多いというだけ」

かなり手厳しい意見ですが事実かもしれません。

ほとんどの人が瞳で相手を惚れさせる魅力を持っていないのです。

だから一目で相手を惚れさせる力がある人に対して妬み、足を引っ張りたいから正論をかざしているのです。

 

免疫力は外見に現れる

 

病気知らずでタフな人間想像すると、ゴリラみたいなゴリゴリマッチョ想像しがちですが、
動物行動学や進化論の分野では、ルックスの良さは免疫力の高さ、つまり病原体と戦う力の高さを表しています。

美しさを保つ力=免疫力の高さなんだそうです。
となると昔は強さといえば筋肉を大きくする、どれだけ重いものを持ち上げられるか、どれだけ相手より強いか大競いがちですけど、
美容に気を使って、肌の手入れや脱毛したりする男性は本来の男らしさを持っていると言えるようです。
つまり、動物行動学的に見ると、旧来の男らしさの方が実は間違っていると言えそうです。

また匂いの良さ臭くないことも免疫力が高い証拠になります。
中年男性がオヤジ臭で嫌われるのと反対に、モテモテのイケメン俳優さんたちはみんないい匂いがすると共演者から評判です。

体臭がきついと女性に嫌われますが、本能的に免疫力の高い男性を選んでいるのかもしれません。

つまり、モテる男は免疫力が高いということなんですね。
じゃあモテるためにはどうすればいいの?
という方法については残念ながら1行も書いてありません。

 

人は声も9割

 

見た目だけじゃなく声も魅力の重要な要素です。
毎年の抱かれたい男性ランキングでも、見た目だけでなく、声も魅力的な人が上位に上がっています。
逆に、いくらルックスが良くても声が残念な人は 魅力が半減していますね。
声が美しい人は体のパーツもシンメトリーになっていて、見た目も美しい場合が多いのです。
そう言われれば、普段素顔を見たことがない声優さんでも、意外とイケメンな場合が多いですね。
いい声の人もまた免疫力が高いことの象徴です。
昔は見た目もユニークな俳優さんがたくさんいましたが、やはり声もユニークでしたね。
イケメンの俳優さんが増えましたが、昔は声も個性的だったような気がします。

 

断言! 男には二種類しかない!

 

竹内さんによると、男性は文系と理系の二つしかないというのです。

1・文系男は口がうまく女に慣れていて浮気活動に精を出すタイプ。
2・理系男は口下手で女には慣れていないし浮気活動はまずしないタイプ。

全文系男子を敵に回すような発言ですが、その真意はどこにあるのでしょう。

文系理系と言ってもこれは便宜的な言い方で、学部在籍とか卒業で区別するものではないそうです。

文系にも理系男はいるし、理系にも文系男がいるというです。
一体どういうことでしょう?

・文系男は睾丸が大きくて、浮気などの性行動が活発。
文系男は卵の受精をめぐる複数の精子同士の争い、精子競争が激しい世界に生きている

・理系男は睾丸が小さくて浮気などの性行動は不活発であるものの家庭を大切にし子育ても良く手伝う。競争はあまりない世界に生きている。

どちらが良いとは言えませんが、安定した落ち着いた家庭を築き上げたい人は理系男子と結婚した方が良さそうです。

 

仰天! 竹内仮説 あえぎ声が大きい女性は浮気性?

 

人間の祖先である チンパンジー、ゴリラ、ニホンザル、霊長類のほとんどが昼間にセックスするそうです。

しかも、行為の最中はメスはほとんど声を出さないのです。
では人間の女性だけがなぜ行為の最中にあえぎ声を出すのでしょう。
しかも、人間のセックスの行為がほとんど夜に行われるのに!
これはあくまでも竹内さんの仮説ですが、動物行動学の権威の仮説なのであながち嘘ではないと思います。

あえぎ声は、行為をしている男性以外の男性に「自分は行為をしている最中だから、後で来てね」と知らせるための合図だと言うのです。

つまり、喘ぎ声が大きい女性は他の男性にアピールしているから浮気性で。あえぎ声が小さい女性は今している男性とだけの関係を持ちたいので、大きな声を上げる必要がないというのです。

ということで喘ぎ声が大きい女性は浮気がちの文系男と相性がよく、喘ぎ声が小さい女性は浮気をしない堅実な理系男と相性がいいという結論です。

この仮説の正しさを証明するには、身近なカップルを観察するしかないようです。
でも観察の結果は、なかなか人には大っぴらに言えませんね。

 

まとめ

 

見た目や、声、文系理系表面的なことでなんで人間を判断するの? 判断できるの?
と社会的な目線で見ると理不尽に感じる現象でも、動物行動学的に見ると理にかなっていることがわかりました。

まだまだ人間には本能的な要素がたくさん残っているようですね。