文豪トルストイの名作「アンナ・カレーニナ」の冒頭では
幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである。
モラハラもしかり。モラハラ夫あるいは妻のケースは人様々です。
モグさん原案の漫画「顔で選んだダンナはモラハラの塊でした」のモラハラケースを見ながらモラハラ夫の傾向について考えていきましょう。

 

超外面イケメン。つき合っている時にはこんな人とは思わなかった!

 

タイトル通りモグさんが結婚した夫・マロくんはモグさんの顔の好みドストライクでした。
「顔だけで選ぶからそうなるんだよ」
と端から見たら思うかもしれません。
多くのモラハラ夫は、外面がすごくよくて、はた目から見たら、性格もすごくいい人に見られます。
他人から見たら、自分がどう見られるかを常に計算しており、内に入らないとその本性が見えません。
当然、イケメンでもモラハラじゃない人もいます。
外見からはその区別がつかないので、暮らしてみてやっと気がつく人が多いようです。
モグさんは当時結婚願望もあって、マロさんの見る目が曇っていたのでしょうか?
結婚したときにはマロさんの貯金はゼロ。
実家暮らしで、給料を全部自分の欲しいもの遊ぶものに使い切る。身の回りの世話はお母さんに任せっぱなしで、家事は一切やっていませんでした。
とはいえ、独身男性ではありがちな生活かもしれません。
もし建設的に結婚したかったら、貯金をするなど計画的に努力を重ねるべきでした。
結婚するにはあまりにも準備と覚悟が足りなかったと言わざるをえません。

 

結婚してから気がついたその本性

 

ちょっと贅沢なマンションに入って、家具を購入したので、結婚式を挙げるお金はありませんでした。新婚旅行にだけは行きたいと、沖縄に行きました。
そこでモグさんはマロさんの意外な一面を見てしまいます。
居酒屋でぶつかった客と大げんか。
飲むとキレやすいタイプだったのです。
旅行から帰った後、マロくんの元カノから連絡が……
マロさんにDVを受けたとして、慰謝料を請求されたのです。
合計50万円。
マロさんが全額払いきれず、残りはモグさんが支払うことになりました。
その後、マロさんが交通事故を起こして、自動車が大破。
お金がないので、次は中古車を買ってほしいと思ったモグさんの思いとは裏腹、マロさんは新車を購入。あらたに自動車のローンの支払いものしかかってきました。
とにかくマロさんは自分がこうと思ったままに行動するタイプで、成熟しない子どものような面があります。

 

性の不一致で振り回される

 

それからモグさんは2人の子どもを出産。
モグさんは出産後、マロさんが家事・育児を一切しないため、赤ちゃんの世話や体調が万全じゃないため性欲が減退。
一方、マロさんの方は性欲旺盛で、常にセックスに飢えていきます。
モグさんがマグロ状態で、月に1度はしぶしぶ応じていました。
月に1度だと、さすがに性欲旺盛な20代、30代だと男性は辛いかもしれません。
イケメンのマロさんですが、浮気はしなかったようです。
結婚してからは意外と家にこもりガチでした。
しかし、性欲が解消されないイライラで、余計に妻にあたり散らすようになったようです。
マロさんがもっと家事・育児に協力的だったら、モグさんももっと相手ができたかも……

 

子育てをめぐってさらに対立。そこからDVにも発展

 

モグさんは家事・育児を全て押しつけられているせいか、だんだん成長して反抗期になった子供たちにイライラをぶつけるようになります。
マロさんは何かあったら全てマロさんを口汚く罵るのに、子供達は猫可愛がりをして一切叱りません。
むしろ、子供達をモグさんが叱っていると、かばうようになります。
あまりに激しく叱っていると、モグさんがマロさんを突き飛ばし、子供達を守るようになります。
原案はモグさんなんで、漫画はモグさんよりに描写されていますが、マロさんが子供たちを守ろうとしたともとられるので判断が難しいところです。

 

モラハラ夫から逃れられない理由はモグさんの育った環境にもあった

 

モグさんは当初マロさんの言動をモラハラだと気づきませんでした。
こんなことで、反応してはいけないと自分で言い聞かせるようになります。
というのも、モグさんの父は家庭では絶対君主で、全て自分のやりたい放題で、家事育児は一切母任せでした。
一昔前の家庭はそれが当然だったので、おかしいと思えなかったようです。
離婚経験のモグさんに姉に指摘されて、やっとマロさんに洗脳状態だと気がつくのです。

 

モラハラ夫と離婚できて今は幸せ

 

マロさんの洗脳が解かれて、モグさんはイケメンのマロさんの顔がう〇ちにしか見えなくなりました。
そこから、離婚に向けて資格を取得するために猛勉強。
マロさんから子供たちの養育費をしっかりもらい、今は幸せだそうです。
結婚するからには全てのカップルに幸せなゴールをしてもらいたいものです。