今回はテレビに登場した、人捜しや尾行の事例で考察していきます。

アニメ「無職転生」師匠ロキシーの弟子捜しは何が間違っていたのか?

 

「小説家になろう」という小説サイトから登場した小説「無職転生異世界行ったら本気出す」というアニメが好評です。
魔法が世界の中心で或異世界では何でもありですが、「無職転生」では魔力災害という地震のようなものが起こり、世界のレギュラーキャラクターがあちこちに飛ばされてしまい行方不明になってしまいます。
主人公ルーデウスの魔術の師匠ロキシーは主人公の父のかつての仲間二人とチームを組んで旅に出て、ルーデウスやその家族の行方を捜しています。
同じ港町に滞在するのですが3日の間、二人は結局すれちがったまま会うことはできずじまいでした。
ネットもスマホもない異世界で、現代の日本と条件は違いますが、なぜロキシーは弟子ルーデウスを見つけ出すことができなかったのでしょうか?
その理由と対処方法を解説します。

 

理由・ターゲットの手がかりになるものから目を離しちゃだめ

 

ロキシーは全くてがかりなしで、港町に来たわけではありません。
ルーデウスもロキシーと同じようにチームを組んでおり、冒険者ギルドに参加していると分かっています。
つまり、冒険者組合の事務所に張りついていれば必ずルーデウスと会えるのは分かっていたのです。
ロキシーもルーデウスの仲間である者の後をつけています。
ところが仲間の1人が世界で恐れられている民族だったために、その場から逃げ去っています。
そのまま逃げずに追いかけていればルーデウスに会うこともできたはずなのに……

 

即断即決は厳禁!多方面から可能性を考えて

 

ロキシーは即断即決が自分の長所と言っていますが、即断は時に拙速につながります。
それ以前も、考えなしに行動して失敗しているドジっ子な部分を見せています。
港町のルーデウス捜しも3日と勝手に決めて、そこで見つからなければ、次の地点の移動する予定にして、その通りに行動しています。
その頃、ルーデウスは体調に異変があり、1週間宿から出られなかったのです。
前述の通り、ルーデウスの仲間をつけていたら、ルーデウスのいる宿は特定できたはずです。そうじゃないにしても、とくに急ぎのようがあったり、予算に限りがあったりしたワケでもないのに、無理に探す日にちを特定するのは無理がありました。
探偵の調査でもいきなり尾行や張り込みをするワケではなく、事前の準備が必要です。
むしろ、その準備をしっかりしておかないと、無駄足にもなるし、洩れもでてきます。
また想定外のことが起こる対策も必要です。
ロキシーにはそれが足りなかったと言うしかありません。

 

チーム一丸となって行動しないと目的は達成できない

 

失敗の原因はそれだけではありません。
ロキシーの仲間の1人がルーデウス捜しそっちのけで、男漁りに夢中です。
3人いても結局はロキシー1人だけで捜しているのと同じ事。
これでは最初から1人で捜した方が穴を開けない分よかったという感じ。
探偵事務所とひとくくりに言っても、腕が良くてチームワークが良くなくては、掴める証拠も掴めません。

 

ねほりんはぽりんのサレ夫が頼んだ探偵は何がまずかったのか?

 

NHKの人気人形ドキュメンタリー「ねほりんはぽりん」の「サレ妻サレ夫」特集に登場したマックさん。
妻の誕生日に不倫相手が絶対に接近すると予想。
密会写真を撮るのを探偵に依頼します。
調査報告書ではショッピングモールでの密会場面を見事撮影できていましたが……
ところがマックさんが弁護士にその資料を持って行くと、裁判所に提出する不貞の証拠としては弱いと指摘されます。
不貞行為は夫婦生活に支障をきたすような長期間で複数回の接触がないと認められません。
確実に性行為をしたと裏づけられる証拠が3回以上必要になるのです。
マックさんが探偵事務所に相談したときに、まず探偵事務所側からその説明が必要です。
さらに裁判で勝つための証拠を集める調査の提案することが大事でした。
マックさんは証拠として役に立たない写真と報告書のために既に100万円を投じていました。
その上、探偵は不倫相手の自動車を途中で見失い、住居を見つけることができませんでした。
ここからは自分の力で証拠を掴もうと決意します。
幸い妻が迂闊なのか大胆なのか不倫相手の家に息子を連れて行っていたので、息子の情報から不倫相手の家を特定できました。
マックさんは苦労の末、証拠写真を撮影して、見事に慰謝料を勝ち取っています。
マックさんもできれば最初から息子から情報を聞き出し、不倫相手の居場所を特定してから探偵に依頼しておけば、もっと安く簡単に証拠が掴めたかも知れません。
探偵選びをするときには、依頼主の話をよく聞く事務所に相談するのことをオススメします。