モラハラ対策カウンセラーJoeさんの著書「私を振り回してくれるあの人から自分を守る本」
人に振り回されないようにするためには、自分の心と行動を分けて、自分の内面を見透かされないようにすることが大事だと知りました。
人間関係でトラブルが発生するのは人との距離感を間違えてしまうのが要因です。
「誰とでも仲良く」という刷り込みによって、誰とでも距離を近くしてしまい、人に振り回されることになります。
「人間関係は近ければ近いほどいい」というのは勘違い。
振り回されやすい人は例外なく過剰に相手に近づこうとしているというのです。
相手に不当に扱われたときも、「自分の歩み寄りが足りなかった」「もっと分かってもらいたい」とさらに相手との距離を縮めようと近づく。
それがさらに振り回される原因になります。
現実にモラハラでも物理的や心理的に距離をとると、とたんに状況が改善するケースがほとんどです。
モラハラ被害者は加害者に近づこうとする意識を切り替え、「距離をとる」戦術に変えるだけで、状況が劇的に改善していきます。
距離をとるべき人を選別する
距離が近くても安全な人なら問題ありませんが、問題は近づいてはいけない人。
そんな人と一緒にいるのはライオンの檻の中に入るのと一緒で、たちまち餌食にされてしまいます。
人との距離感はこれで合っているのか、必ず考えなければいけません。
相手の分類のしかた
「~自分を守る本」では人間を2種類に分けることを推奨しています。
1・愛されたい相手か
2・嫌われたら困る相手
愛されたい相手か、ただ嫌われずに平和な関係を築きたいのか?
愛か平和かで距離感を決めることできます。
平和を求める相手とは、罪悪感なしに適度な距離をとることができます。
危険なのは愛されたいと思った相手の場合。
お互いに相思相愛の関係ならいいですが、相手が振り回してきて、嫌な思いをしているなら、一端、嫌われたら困る相手にランクを下げて距離をとって平和な関係を築くことをおすすめします。
その後、何日に一度会えばいい存在か、想定して、相手との関係性や距離感を見直すとことで、距離を取ることは難しい、酷いという気持ちが軽減されます。
また人を区別するときの好き嫌いの間に「普通」というカテゴリーを作ることも勧めています。
好きと嫌いのどちらかを選択すると、「嫌い」に選ぶ場合は罪悪感があり、「好き」に選んでしまうと無意識に距離を近づけようとしてしまいます。
ここで「普通」という選択があれば、適度な距離感で人間関係を築けるようになります。