心理カウンセラー大嶋信頼著「あなたの周りのイヤな人から身を守る方法」では、他人を攻撃する人を動物に例えて、その性質と対処法を解説しています。

前回はハゲタカさんとクジャクさんが登場しました。今回登場する動物はなんでしょうか?
「本当かなあ」と首を傾げる部分もなきにしもあらずですが、参考程度に読んでください。

 

 

いつもイライラしているハイエナさん

 

いつも小言を言ったり舌打ちしたりして、あからさまにイライラを出してくるハイエナさん。弱いものいじめをしているつもりもないし、自己顕示欲をあらわにしているわけでもありません。

いつもイライラしている理由は、ありのままの自分を認めることができないからです。「自分はこのままじゃダメだ!」という危機感と、「自分の能力が足りない」という危機感に苛まれています。

誰かにほめられたい。誰かに認めてもらいたいと、人の愛情に飢えています。しかし、愛を与えるとハイエナが変わるかというと、そんなことはありません。

愛情という餌を与えようとしても、噛みつかれてケガをするだけです。ハイエナには特定の攻撃対象があり、「自分は自分でいいと思えない人」です。ハイエナと似たタイプの愛情に飢えたタイプ。

ハイエナの中に自分にもある醜さを隠して、ハイエナと真逆なか弱い動物を演じます。そうして自らハイエナの攻撃対象になってしまうのです。

対処法は、まず自分の醜いケモノの部分があると認めること。そうするとハイエナの餌食なることがなくなるでしょう

 

グチや悪口ばかりのブタさん

 

常に人の悪口とグチを言いまくっています。しかし、グチや悪口を言ってみんなの足を引っ張りたい訳ではありません。ブタは実は清潔好きなのはよく知られています。ブタは環境の腐敗臭を嗅ぎ取って、単にその悪循環に適応しているだけなのです。

そんなブタさんに同情して、安易に近づいてはいけません。うっかり慰めようとしたら逆に精神的にダメージを受けてしまいます

ブタさんはグチや悪口をエネルギーにして環境に適応しているのです。つまり、グチ悪口を盾にして、実は自分が周りより能力があることをアピールしたいのです。ブタさんに対応するには、ブタさんの隠れた狙いを把握して適度な距離を取るしかありません。

 

自分をアピールしたいサルさん

 

サルタイプは自分の話を上からかぶせ自分の話題にすり替えます。しかし、「私の方が上だ」とアピールしたいわけでも、自分にかまってほしいわけでもありません。サルさんの目的は「争いを回避したい」ためです。サル社会では明確な序列が決まっています。

相手と対等な立場だと争いが起きやすいために、自分がマウンティングして上の立場になり争いが起こらないようにしているのです。サルさんが「かまって、かまって」と迫ってきて、同情や優しさをしめしてはいけません。

子供扱いすると敵と見なして攻撃をしかけてきますが、関わらなければただの風景になり相手も近寄らなくなります。適度な距離を取るのが一番です。