浮気をされた人の大半は、自分に責任があると考えています。
たしかに、そう考えるのは普通です。
浮気をするほうが確かに悪いのですが、されるほうも悪いというもの。
例えば家に泥棒をされたとして、悪いのは明らかに泥棒。
しかし、もし家の鍵を掛け忘れている場所があったら、当然鍵をわすれたことを後悔しますよね。むしろ、鍵を掛け忘れていなくても、セキュリティが甘かったと思う人が大半です。
では、浮気の場合はどうなのか?
やはり浮気をされた側にもなんらかの責任があるのでしょうか?
■浮気をされた側に法的な責任はない
まず法律的な観点から言えば、浮気をされた側には責任はありません。
浮気に関する法律は民法第770条によって定められていますが、そこでは不貞行為(浮気)があった場合には、され側の意向により離婚ができる権利があるばかりです。
つまり、法律における浮気では、そもそもなんらかの責任を課すような法律自体がありません。
一方で、された側には責任ではなく、今度は権利が与えられています。
離婚する権利のほかにも、慰謝料を請求する権利もあり、責任とは無縁といって良いでしょう。
■浮気をされた側が社会的制裁を受けることはない
浮気を下側が社会的制裁を受けたとしても、された側が受けるということはまずありません。
これはもちろん一般常識ですので、わざわざ説明するまでもありませんよね。
ただ、注意してほしいのは、最近はインターネットなどで心無い人の意見が目立つことです。
「浮気をされた人に問題があるんじゃない?」
なんという意見がネット上でちらほらと見受けられ、実際に浮気をされた人がこれを見たらさすがに傷つきますよね。
ですが、この手の発言をしている人は大抵深い考えなんてありません。
単純に面白いことを言ってみたり、皮肉を言いたいだけです。
単純にだれかを傷つけたいという人はいっぱいいますし、それを真に受ける必要はありません。そもそも、浮気をされた側に責任を取らせたいと考える人がいるとしたら、かなり恐ろしいことですし、そもそも悪意しかありませんので、責任なんて関係ないのです。
■責任ではなく将来に生かす考えならある
ここまできてすでにおわかりでしょう。
実際のところ、浮気をされた側がとるべき責任なんてものはありません。
つまり「自分が悪かったから」といって何か行動をとるべきことなんてありません。
責任があるとすれば、それは浮気をしたパートナーの側。
そもそも家庭に何があろうとも、浮気をしなければ問題は起こらなかったのですから、責任は当然浮気をした人間にあります。
もしその人間が精神的に重度の問題を抱えており、監督能力がないような人物なら別ですが、その場合、もはや浮気よりも重大な問題がありますよね。
〇責任ではなく将来に生かす考え
では、なぜ浮気をされた側は自分に責任があると考えてしまうのか。
これは、冒頭で説明した泥棒に入られた人の心理とまったく同じです。
浮気と同じく、泥棒に入られた人にも責任なんてものはありません。
ただし、そこで「責任」と考えるのは、失敗から反省している心理状態から出てくる言葉が、単純に「責任」と置き換えられているにすぎません。
この心理状態に正しくあてはまる言葉は「このトラブルを将来に生かすための考え」であり、泥棒に入られたから、次は泥棒に入られないためにどうしようかと考えているにすぎません。
浮気をされた側も同じく、浮気をされてショックを受けること自体が、実際は将来同じトラブルに巻き込まれないための生理現象でしかありません。
そこで「私がきっと悪かったんだ」と考えるのも、責任を取ろうとしているわけでもなく、次に同じトラブルに巻き込まれないために何をすべきか真剣に考えているだけなんです。
なので、浮気をされた側に責任などそもそもありません。
また、責任があると感じる心理状態も、実際には責任を取ろうとしているのではなく、次に同じトラブルに巻き込まれないよう、体が勝手に考えているだけなのです。
■浮気をした側には責任をとってもらう
浮気をされた側には責任はなくとも、したには当然責任はあります
ただ、責任を取らせるためには、当然浮気について認めてもらう必要があります。
浮気について認めたがらない場合は、目の前に証拠をつきだすしかありません。
その場合は、ぜひ探偵事務所の無料相談を通じ、どうやったら有無を言わさない証拠を手に入れられるのか相談してみましょう。