探偵といえば変装をし、自在に姿を変えて相手の目を眩ませる。
そんなイメージがついたのは、やはり探偵系のフィクションの影響なのかもしれません。
あの有名な名探ホームズをはじめ、様々な探偵が変装を武器に読者の目を華憐に欺いてきた経緯を見ても、そういったイメージが付くのは当然のこと。
今回はこの点について詳しく見ていこうと思います。
■探偵は確かに変装をする
フィクションの世界とまったく同じとは言わないまでも、本物の探偵も変装をおこなっているのは事実です。
変装はいたってシンプルなものかなら、かなり手の込んだものまでさまざまですが、基本的には簡単な変装を好みます。
〇探偵は素早く行える変装を好む
現実の探偵が好む変装は、簡単で、なおかつスピーディーに完了するタイプのもの。
例えば上着を変えるにしても、別の衣装を持ちあるくのではなくリバーシブルの特殊なジャケットを使用したり、そうでない場合でも一般的に流通しているリバーシブルアイテムを好みます。
わざわざ服装を大幅に変更しないのは、おもに徒歩尾行で変装が求められているからです。
徒歩尾行を行う時、探偵はできるかぎり身軽な服装で挑まなければなりません。
下手に大型のバックなどを持ち歩いていると、それが特徴となり相手に姿を覚えられてしまうから。
そこで変装を行う必要がでてくるのですが、そうなると手軽な変装が一番ですよね?
しかも歩きながら変装を行うので、素早くできるものがベスト。
ということで、探偵たちはさほど大がかりな変装よりも、手軽で素早い変装を好む傾向にあるのです。
〇変装の方法は?
具体的な変装の方法について述べるのは現場で働く多くの探偵達にデメリットを与えかねません。
したがって簡単な説明となりますが、多くの探偵は服装の変更によって印象を変えることでターゲットの目を欺きます。
そんなことでターゲットが騙されるのか?
と疑問に思うでしょうが、これがなかなか効果的なのです。
まず第一に、探偵が変装を行うのは「ターゲットの視界に何度入ったか」を基準にタイミングを計ります。
つまり、しっかりと自分の姿を覚えられるまえに変装を行うことのほうが重要であって、はじめから視界に入りすぎないよう気をつけているんです。
それでも状況により視界に入る回数が増えたと判断したら、そこで変装。
ですから、ターゲットに顔を覚えられているわけでもなく、服装についてもきちんと記憶されているわけではありません。
しかし、印象的になる部分は覚えている可能性がある。
例えば上着の色、帽子の有無、髪型、眼鏡の有無など人はよく覚えているもの。
このような印象的な部分を変装しておけば、ターゲットに次に見られたとしても、今度は別の人間のように思われるのです。
■より本格的な変装をする場合も?
探偵は状況によりかなり本格的な変装を行うこともあります。
ただ、その場合は変装とはいわず「偽装」と呼ぶほうが正しいでしょう。
そのためには調査の前から準備する必要があります。
〇偽装とはレッテルを利用した変装
偽装とは、探偵ではなくまるで別の職業の人間や、文化、地域の人間に見せかけるための方法です。
この偽装は調査地域やターゲットに合わせて行うものであり、調査の前から準備するのが普通ですね。
偽装と変装が違うのは準備期間だけではなく、難易度が高い調査を成功させるために用いるところにも大きな違いがあります。
〇偽装によって周囲やターゲットの警戒心を解く
偽装の方法は様々ですが、その目的はターゲットや周辺地域の警戒心を解くためのものです。
探偵はその仕事上、ターゲットにも周囲の人間にも警戒心を抱かれやすい職業。
もちろん事情を説明すれば問題はないのですが、そうなると調査の進行に支障がでる場合があります。
そこで、探偵はターゲットに疑われにくく、なおかつ調査地域の周辺住民にも怪しませない偽装が必要になります。
偽装の方法についても詳しくは延べられませんが、あくまで法律の範囲を出ないのがポイント。
例えば工事を行う建築会社や測量会社の人間を装ったりするのは、地方の調査ではよくある偽装です。
他にもコンビニ袋を持ち歩くことで、帰宅する仕事帰りのサラリーマンになってみたり。
お母さんが買い物で使う自転車に買い物かごを載せ運転し、近所の主婦を演じてみたり。
人間ならだれもがもつ「見た目によって張るレッテル」を利用して警戒心を解く技術が存在するのです。
■探偵は状況にも対応する準備がある
全ての状況とまではいきませんが、探偵は理論上実行できる調査に備えるため、様々な技術を研究しています。
変装はまさにその代表的なもので、この技術一つで現実的に不可能と思われる調査も可能にする力があるのです。
そんな探偵の不思議や技術が気になったら、ぜひ無料相談を使ってお尋ねください。
調査技術に関してはお話できる範囲に限りがありますが、それでも親切丁寧にお答えさせていただきます。