2020年5月には週刊誌でコブクロの黒田俊介さんの不倫相手が自殺未遂したという報道がありました。
ミュージシャンの不倫騒動があるたびに蒸し返されるのが、過去に起きた大物ミュージシャンのスキャンダルです。
細田昌志著「ミュージシャンはなぜ糟糠の妻を捨てるのか」はかつて大バッシングを浴びたベッキーと「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音の不倫騒動の渦中に出版されました。
矢沢永吉、GLAYのTERU、Mr.Childrenの桜井和寿、布袋寅泰、小室哲哉など数々の大物ミュージシャンが苦労時代を支えてくれた妻を捨て、なぜ新しい妻に乗り換えたのかという謎を解き明かしています。

 

 

もしあなたが憧れの俳優やタレントと結婚できたとしたら、今のパートナーを捨てられますか?

 

あなたがまだ少年少女だった頃、「いつかこの人と結婚したい」と思った憧れのスターはいませんか?
誰もが思い描く夢もほとんどは妄想で消えてしまいます。
ところが、そんな夢を実現できてしまったのが、彼ら大物ミュージシャンです。
誰もが最初はゼロからのスタートです。
極貧生活を妻に支えてもらっての駆け出し時代に、まさかその夢が叶うとは思いもしません。
やっとヒット曲が出て、人気者の仲間入りすると彼を取り巻く環境はガラッとかわります。
誰にも相手にされなかった人間が、突如として雲の上のような存在に向こうの方からアプローチされるようになるのです。
それでも、あなたは「僕には苦労を共にした妻がいるから……」と断れる勇気があるでしょうか?
細田氏は恋愛には「ふられる痛み」と「ふる痛み」があると言います。
糟糠の妻を捨てたミュージシャン達はその「ふる痛み」をずっと抱えているというのです
苦労した時の妻を捨てたミュージシャンは許せない極悪人しか思えないでしょう。しかし、ミュージシャンの方にも事情があるようです。

 

元は同類婚だったが成功したことでギャップが生まれた

 

日本ではほとんどが「同類婚」だと言います。
同じ趣味嗜好や仕事、地位の方が思いを共有できるからです。
山下達郎・竹内まりや、桑田佳祐・原由子、松任谷由実、松任谷正隆、など同じミュージシャンでも、音楽方面でもよきパートナーで理解者であれば、ずっと夫婦円満で音楽活動も順調のようです。
しかし、糟糠の妻は元がファンなので音楽の生みの苦しみは分からないし、成功した場合の大変さも分かってもらえません。
その点、おなじ業界の女性だと、辛さも喜びも共有できます。
その上、芸能人人気女優やタレントは実は結婚願望が強い人が多いそうです。
若さ美貌と人気が第一の芸能界は不安定で、トップの女優・タレントでもいつその座から落ちるか不安なのです。
その点、確かな実力と安定した人気を持ったミュージシャンの妻は不動の安定的な地位です。彼女たちの方から積極的にアプローチしてきてもおかしくありません。
最近は星野源さんと新垣結衣さんの結婚が話題になりましたが、ガッキーも同じように結婚願望があったのかもしれないと想像します。

 

古い方も新しい方も糟糠の妻・永チャンの場合

 

矢沢永吉さんも糟糠の妻を捨て再婚したタイプですが、事情は若くてきれいな女性芸能人と再婚したその他の人とはちょっと事情が違います。
ソロ活動して成功を手にいれた矢沢さんは、大邸宅を手に入れますが、場所を特定され、連日ファンが押しかけます
永ちゃんは3人の子供の世話は奥さんに任せきりで、音楽作りや仕事に24時間没頭します。
無名時代は本人自身が音楽の才能に見切りをつけようとしたときに、奥さんが励まし続けたといいます。
成功してからは事情が変わったようで、奥さんは仕事を家庭に持ち込まないでくれと言うようになります。
それに加え、世界進出のためにロサンゼルスを行ったり来たり、マネージャーとの金銭トラブルなどが発覚。
当時の矢沢さんはトラブル続きでした。それに巻き込まないために家に寄り付かなくなりました。
苦難を支えたのが現在の奥さんでした。
永チャンはきれいな女優など眼中になく、先妻も後妻も苦労を支えてくれたという珍しいケースです。

 

コブクロの場合は?

 

さて、今回の黒田さんは糟糠の妻でもなく、若い女性芸能人でもありません。
不倫相手も妻と同じく自分のファンのようです。
ファンであったら、黒田さんの名前が傷かつかないように、秘密を守る。
離婚するつもりはさらさらなかったようです。いざ、秘密がバレそうになったら、相手をストーカー扱いする。
真偽のほどは推測の域を出ませんが、週刊誌の報道が事実だったら、かなり悪質なやりかたです。
しかも、あこがれの女性芸能人と再婚のような忘れかけた夢を実現するようなものでもなく、同情の余地がありません。
音楽性と歌唱力は圧倒的ですが、現実にはつきあいたくない人物です。
それでも、不倫は大犯罪ではないので、ほとぼりが冷めたらまた音楽活動も再開するでしょう。