「探偵の仕事をしてみたいけど、探偵になるのに資格は必要なの?」

このような疑問をお持ちの方、少なくないと思います。

結論を述べると探偵になるためには特段資格は必要ありません。ただし、探偵になる上で取得した方がよい資格はいくつかあります。本記事では探偵業務で活用できる資格について、詳細を解説していきます。将来、探偵になりたい方、探偵への転職を検討している方はぜひ一読してみてください。

 

 

探偵になるために必須の資格はない

 

探偵になる上で、取得しなければいけない資格はありません。探偵はあくまでも「民間の調査機関」であるため、特別な資格・採用試験は設けられていない形です。探偵になるためには「探偵事務所に調査員として就職する」もしくは「探偵事務所を立ち上げて独立する」の二択があります。後者は、警察官などで捜査経験を積んだ人が行うことが多いです。未経験の人がいきなり独立するのは難しく、多くの探偵は「探偵事務所に就職する」ことでキャリアをスタートしていきます。

 

探偵業務で活用できる資格

 

探偵になる際は、必須の資格はありませんが、取得することで探偵業務に活用できる資格はあります。下記、探偵業務で活用できる資格の一例です。

・探偵調査士検定
・探偵業務管理者検定
・運転免許証

 

探偵調査士検定

 

探偵調査士検定は、日本探偵業界が運営している探偵技術の資格検定になります。探偵調査士を取得することで、聞き込みや尾行、張り込み、撮影といった基本的な調査技能が一定レベル以上であることを証明できます。また、探偵業法など関連法令の知識が備わっていることも証明することが可能です。

探偵調査士の試験は、「筆記試験」と「技能試験」で構成されています。筆記試験は択一形式で約50問出題され、90%以上の正答率で合格となります。技能試験では、尾行・張り込みの技能、PCスキル、カメラ・ビデオの操作スキルなどがチェックされます。技能試験では講習も合わせて行われるので、スキルに自身がない方でも受験可能です。

 

探偵業務管理者検定

 

探偵業務管理者検定は、探偵調査士検定と同様、日本探偵業協会によって運営されている民間資格です。探偵業管理者検定を取得することで、探偵業に関連する法令・規則の知識、探偵業の管理体制・教育指導・営業活動に関する知識を保有していることを証明できます。調査技能というよりも、探偵業を回して行く上で必要な知識が備わっているか確認できる資格です。

探偵業務管理者検定は、「筆記試験」と「面接試験」で構成されています。筆記試験は択一形式で約50問出題され、95%以上の正答率で合格となちます。面接試験では、関係法令に関する質問が行われます。

 

運転免許証

 

各種調査業務を行う際、車両で移動するケースは少なくありません。特に遠方での調査や張り込みを伴う調査では、ほぼ必ず車両を利用するといってよいでしょう。このため、運転免許証を取得しておくと、探偵事務所に就職した後に役立ちます。探偵事務所の中には、採用条件として「運転免許証の取得」を設けているところもあるので注意してください。一度就職してから免許証をとるのは、時間的・体力的に厳しいケースが大半ですので、将来的に探偵になりたい方は早めに運転免許証を取得しておくことをおすすめします。

 

IT化に伴い、探偵にPCスキルが求められることも

 

探偵事務所に就職する際に、基本的なPC操作のスキルが求められるケースも多いです。探偵業務の中には、調査報告書の作成も含まれてきます。報告書はPCで作成していくため、PC操作ができないと作成に時間を要してしまいます。撮影した写真・動画などをPCで加工・編集するといった作業が発生することもしばしばです。PC操作に不安がある方は、スクールやパソコン教室などで基本的な操作を一通り学習しておくことをおすすめします。

 

探偵学校で探偵業に必要なスキルを学ぶことも可能

 

日本には、探偵業務の技能・関連法案の知識習得を目的とした「探偵学校」が設置されています。探偵事務所に就職する前に、探偵学校で技術・知識を習得しておくのも一つの手です。探偵学校を修了すれば、探偵事務所の採用面接でもアピールすることができます。探偵学校は、学校によってカリキュラム・受講期間に差があります。複数の学校を比較して、自身に最も合った学校を選択していきましょう。

 

探偵になるための必須資格はなし!ただし、取得した方が有利な資格はある!

 

探偵になるために取得が必須な資格はありません。探偵事務所に就職する、もしくは探偵事務所を開業することで、探偵になることができます。ただし、運転免許証のように取得した方が業務上役に立つ資格もあります。将来の探偵業務で活用できる資格は取得しておいて損はありません。探偵学校に通って、基本的な調査技能・法案知識を習得するのもおすすめです。先を見越して、探偵になるための準備を進めていきましょう。