コロナのために人と会えない外出できないのでついついはまってしまうスマホやネット。
また、コロナ禍のため仕事やバイトが減って収入減になったために、ネットで副業を探す。など、今まででは考えられないほど人々の意識がネットに向かっています。
しかし、ずる賢い輩はあの手この手で、人々からお金をだまし取ろうとします。
今回は「国民生活センター」や「厚労省」のレポートからネットを元にして起こるトラブルについてお伝えします。
本当のあるから見分けがつかない副業ビジネス
コロナ禍でバイト先が営業できず、ネットでなんとか副収入を得たい……そんな気持ちを逆手にとって、情報に疎い人を副業で誘って騙す手口の詐欺が横行しています。
まずLINE、ウェブサイト、YouTubeの広告で消費者を誘い込みます。
LINE登録やメルマガ登録で、何回もメールを送って、ビジネスに参加させます。
最初は約1万円でそのビジネスの手法を教えるといい、その情報を購入させます。
簡単な作業で毎日約1万円の売上が見込めると誘います。
その後、実際に作業を依頼して完了すると、消費者の講座に1万円以上の報酬を入金します。
最初に購入した情報商材以上の収入が1回の作業で振り込まれるので、消費者はここですっかり信用してしまいます。
1日で1万稼げたら30万円になるので、かなりいい収入です。
そこで、本気になる消費者に、このビジネスを本格的に行う場合には、事前にお金を振り込む必要があると言います。
最初の報酬で信頼している消費者はここで、チャンスを逃すと毎月30万が入らなくなると、さらにお金をつぎ込むと言うわけです。
この事件では結局、最高で200万円も騙しとられた消費者もいたのです。
詐欺師たちが持ちかけたビジネスは、スマホで撮った写真を画像販売サイトに登録する「画像販売」電子書籍を音読してその音声を登録する「音読ビジネス」動画のURLを貼り付ける「コピペ作業」。これに似た副業も実際に存在し、テレビや雑誌でも紹介されています。
ネット情報に疎い消費者は何がホンモノでなにが嘘かは区別がつきません。
自分で調べる手間を惜しんでてっ取り早く人に教えてもらおうとすると、危険な眼に合います。
これらの副業はクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトなどで登録します。これらの仲介で仕事した場合は騙されたり、お金をだまし取られることはありませんが、かなり安い案件ばかりなので、ちょっとした作業で1日1万円というのは現実的ではありません。簡単作業で高額な副業というのは疑ってかかった方がいいでしょう。
オンラインサロンはトラブルの温床
2021年に吉本興業を退職したキングコング西野亮廣さんですが、YouTubeに力を入れているワケでもないのに、年間ウン億円の収入があると言われています。
それはオンラインサロンを運営して、会員から月額の会員費をもらっているので、会員数が多ければ多いほど高収入なのです。
ファンクラブのようなもので、会員サイトに入れば、主催者や会員とコミュニケーションが取れるという利点があります。
このオンラインサロンで儲け話を持ちかける手口が増えています。
約30万円の入会費を払って、オンラインサロンに入ったものの、思ったような成果が出なかった。
また別の消費者はそのオンラインサロンで人を紹介すると、報酬がもらえると誘われて約25万円の入会費を払いました。1人紹介すると、10万円の紹介料がもらえるので3人紹介すれば元がとれます。
ひところ流行った情報商材ビジネスに近いものがあります。
また自らがオンラインサロンの経営をして儲けるという高額なセミナーに誘うものありました。
確かにオンラインサロンを開催して稼いでいる人はいます。
しかし、主催者はいずれも、それなりにその道で実績が残った人で、なにも実績もない人がサロンを主催しても加入しません。
しかも、大勢が支持する人ならばそれだけ、会員数も多いので、1人から多く会員費をとる必要がないので、ちゃんとしたオンラインサロンほど会費は高額ではありません。
これはオンラインサロン自体がクローズドなコミュニティなので、実際に入会しないと実態が分からないようになっており、オンラインサロンの仕組み自体にも問題があると言えます。
まだまだあるぞ! 最新のだましの手口
これは詐欺には当たらないかもしれませんが、集合住宅で光回線の設備が標準でついていないのに、あたかも設備があるようなおとり広告をポストにいれ、それをみて問い合わせしてきた消費者にネットのルーターを売りつける。
ガスと電気の自由化にともない、料金が安くなると言って、検針票の内容を確認すると言って住所や名前、契約番号を教えると、後日、覚えのない契約が締結された書面が送りつけられてきたというトラブルが相次いでいます。
うまい話はないと疑いの目をもつことと、理解できない新しい契約や電話はその場で判断せずに一旦断ることを頭に入れていた方がいいようです。