「大人の不倫学」では長々と学問的見地から不倫をあれこれ考察してきました。
これらの考察を踏まえて最終章でようやく「どうすれば不倫を防止できるか?」に言及しています。

 

 

防止策1・隠し口座を暴く

 

これまで不倫学で散々解説されてきたように、相手にとって不倫する人の魅力はちょっと贅沢を味あわせてくれること。つまりポケットマネーの存在なしには不倫は不可能です。必ず軍資金には出所があるはずです。その出所を暴いて抑えておけば不倫しようにもできなくなります。
その上、あからさまに「不倫している?」問い詰めずに、不倫をすぐに見つけられることをアピールすること。不倫をしたら子供がどんなに悲しむか想像させること。不倫の代償が高くつくことをさりげなく植え付けることですね。

 

防止策2・嘘を見抜く

 

人間は長い歴史の中でウソをつく能力とウソを見抜く能力を身につけて来ました。
不倫には精神的側面、肉体的側面があり、
肉体的側面では現実の行動に変化があります。
あからさまにはセックスの頻度、やり方。今までになかった行動を取るようになります。
例えば夫なら「残業が増えた」「地方出生が増えた」、妻なら「パートに出たいと言い出した」「フィットネスクラブに通いだした」とかです。
精神的側面から見ると、「好きと言わなくなった」「怒りっぽくなった」など、肉体的側面よりもより徴候が分かりづらくなっています。

 

防止策3・生物学的防衛行動をとる

 

さらに人間が他の動物と同じように持っている防衛行動を取れと言います。
1.結婚指輪をはめさせる
2.資源のディスプレイ
自分が持っている資源を使って、相手に自分のありがたみを想起させます。たとえばものをプレゼントしたり、高級レストランで食事をしたりして、恋愛バブル時代の情熱を取り戻すようにします。
3.時間の独占
できるだけ夫婦でいる時間を増やすこと。一緒にいると不倫できませんし、一緒にいる時間が多いほど親密度が回復できる機会も増えてきます。逆に余計に仲が悪くなるというリスクもありますが……
4.競争相手対策
意外な対策ですが、他人に自分の配偶者を褒めないこと。配偶者のいいところを褒めると聞いた人が興味を示して、不倫相手になってしまうかもしれないからです。競争相手になる目をあらかじめ摘んでおくことですね。
こうして不倫の予防策をみてみると、サレる側も無防備ではいられない。「人間は不倫をするもの」と達観し、戦略的な視点で行動しなけば予防できないようです。